「結構悲惨」最愛の大地 クリストフさんの映画レビュー(感想・評価)
結構悲惨
アンジー初監督作と気楽に観始めたらどうしてどうして、そんなに昔でもない(92~95)ボスニアの内戦をこんなにも教えてくれた話はありませんでした、というくらいがっつり「戦争映画」でした。
戦争映画要素より戦争に引き裂かれていく恋人の話。以前は普通にダンスホールで逢瀬をしていたのに、戦争が始まると支配と服従になり、関係が深まれば疑心も深まっていく関係は普通の恋人同士より亀裂が深く取り返しがつかなくなる。ましてや民族浄化を謡うセルビア人には、ムスリムは支配すれど対等ではない。というか、あんな一方的な支配(まるでナチスがユダヤ人に行ったかのような)がこの近年にあったとは、脚色もあるだろうが驚きました。
ダニエルの親父が行っていた虐殺とか、ホロコーストのそれと違わへんやん!と思ったのは自分だけでしょうか。
ボスニア内戦の映画としてはかなり後発な作品だし、アメリカでもそんなに公開されていないので、もっと多くの人に観てほしい映画です。
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