「ルーカスが「レトロな映画」と批判的発言・・・・その気持ち、分かります!」スター・ウォーズ フォースの覚醒 ハナビさんの映画レビュー(感想・評価)
ルーカスが「レトロな映画」と批判的発言・・・・その気持ち、分かります!
ルーカスが古いファンを喜ばせるための「レトロな映画」と批判的発言。
他にも、「SWを白人奴隷業者(おそらくディズニーの事だと思います)に売ってしまった」とも発言しているようです。
私も本作を鑑賞し、ルーカスの気持ちが分かる気がします。
ルーカスが紡いできたスターウォーズの世界感が無くなっているようで、それは、まるでキャメロンの手を離れたターミネーターの様でした。
気になった点をいくつか・・・・
1、まず、クライマックス。EP4以外の全てのスターウォーズはクライマックスに複数の物語(戦い)が同時進行で進んでいるように感じます。EP3では、アナキンvsオビワン、ヨーダvsシディアス卿、各地のジェダイ暗殺。EP2でもクライマックスの戦いの中で、いくつもの主要キャストの戦い描かれていました。今作品では、レイvsレン、宇宙での戦闘と2つの物語しか描かれていませんでした。
2、クライマックスの盛り上げ方に違和感を感じました。EP1~EP3では、オペラの様なBGMで重厚な雰囲気を醸しつつ、クライマックスの緊張感を盛り上げていましたが、今回は、2つの物語ともあっさりカタが付いたように感じました。もう少し演出に工夫が必要では?
3、今までは作品の舞台になる星は、非日常的な厳しい環境の星が沢山ありましたが、今回は、地球上にありそうな場所ばかりで、その辺の演出もルーカスの考えと違っている気がします。
4、リブート的な場面が多すぎる。リブート多用は、ストーリーの手抜き以外の何物でもない。何故なら、今までのスターウォーズは全て斬新なストーリーで私たちの度肝を抜いてきたのだからです。
それ以外にも、多くの人の指摘にあるように、「ぱちベイダー」が弱すぎで、物語全体を軽薄な物にしてしまっていると感じました。ダースベイダーやダースモール等のように底知れぬ強さを持った悪役必要では?
おそらく、これらの不満は、ルーカスが制作に関わっていれば起きなかったのではと感じます。
キャメロンの手から離れたターミネーターのように、ファンをがっかりさせるシリースにはしないで欲しいです。とりあえずEP8に期待します。