「敵に魅力がない」スター・ウォーズ フォースの覚醒 Ko Fuさんの映画レビュー(感想・評価)
敵に魅力がない
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久しぶりのスターウォーズ。それもEp1~3の様に最後にどうなるのか大体分かっているものではなく、完全新作。それなりに期待していたのですが、特別すごいとも感じない普通な出来でした。
最新グラフィックで表現されたファルコン号やXウィングの戦闘は素直に楽しめましたが、ストーリーは単調だしこれといって見せ場があるわけでもなく、淡々と進んでそのまま終わってしまった。
なぜワクワクしないのか一晩考えたが、恐らく敵側に魅力が無い所為ではないかと思う。Ep4~6ならダースベイダーやシス卿、Ep1~3であればシスの弟子やドロイド軍団。何らかの形でカリスマ性を感じる敵役が存在し、話を盛り上げてくれていたのだが、今作にはこれが無い。
ライバルは動機がよく分からない我儘坊やだし、ホログラフィで自分を大きく見せるボスなど小物の臭いしかしない。兵士たちは間抜け揃い。シスの暗黒卿のように背後で暗躍するラスボス感も無ければ、ダースベイダーのように立ち向かうべき壁のような印象も無い。
その所為で「なんでこいつらが銀河支配できるのか分からない」感じになってしまっており、それに抗うレジスタンス側もどこか滑稽に見えてしまう。そもそもEp6のラストからなんでこうなったのか一切納得のいく説明が無くモヤモヤする。
もはやお決まりだが、アニメやコミックのサイドストーリーでその辺は補足するのだろうが、サイドストーリーでやるからいいやみたいな投げやりなストーリー構成は止めてほしい。
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