「遺産が果たしてどこまで通用するのか」スター・ウォーズ フォースの覚醒 SHさんの映画レビュー(感想・評価)
遺産が果たしてどこまで通用するのか
オープニングタイトルとジョン・ウィリアムズに鳥肌立ちました。ファルコン、ハンソロ、チューバッカと登場してきて、笑えました。レイア姫が司令官となり、ルークがまさにジェダイの仙人になり、身震いさせられました。
しかし、こんなノスタルジー的な演出を皆が皆、楽しめているのか大いに疑問です。
前のお話をかなり把握していないと、本当に楽しめないのではと思います。
フォースの覚醒が初SWだという人にとってしてみたら、勧善懲悪でしかない話だし、展開や演技演出も粗いし、CGなどを心の底から楽しめなければ、良い映画には見えないかもしれません。
だた世界観はさすがと言うほかありません。雑多な宇宙人が集合している場面や、戦闘機のバトルシーンなど、その影響力というのは計り知れないものだと再認識させられました。ジブリ、ドラゴンボール・・・全部ここからだし。
女性を次なるフォースの主役に仕立てるアイデアはすごくいいと思ったし、はまっていたと思いますが、チャンバラではボロが出まくっているような印象で、まぁまだ覚醒段階だからと納得はできるものの、次回以降それら細かなフォースの振る舞いをしっかり構築させていかないと、物語に入り込んでいけない気がします。いままさに、そしてこれから、修行していくんでしょう。
音楽がやたらうるさくて、邪魔でした。しかしそれに頼らなければならないくらいの、チープな展開演技演出だったなかなーとも思ってしまいます。そもそも個人的には作曲家のジョン・ウィリアムズよりもギタリストのジョン・ウィリアムスの方が好きだし─。
結構粗さの目立つが故に、妖怪ウォッチに勝てなかったのかと納得もできました。
次回に期待を持たせてくれる終わり方だったし、今回のこの細かなマイナス面は捨ておける気がします。