「自身のショボい人生とすらシンクロする壮大な物語」スター・ウォーズ フォースの覚醒 よねさんの映画レビュー(感想・評価)
自身のショボい人生とすらシンクロする壮大な物語
1978年夏。当時小5だった私は父と『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』を観るつもりが長蛇の列で断念。同じ頃公開されていた映画が『コンボイ』と『スター・ウォーズ』。ここで父の希望通りに『コンボイ』を選んでいたら今の私は全く別人格の人間になっていたであろう、というほど我が人生に決定的な影響をもたらした映画が今でいうところのEP4。大興奮したEP5『帝国の逆襲』、地味なラストに愕然としたEP6『ジェダイの復讐』、個人的にはなかったも同然の駄作群EP1から3を経て、37年の時を越えてEP7を自身の息子と観る、壮大な物語と己の人生がシンクロした瞬間に身震いしました。
ということでお話については敢えて触れませんが、最新のテクノロジーを駆使してオールドファッションな映画的快楽をスクリーンに焼きつけた本作をEP6までをほとんど知らずに観ることができた人たちがむしろ羨ましいし、本作に大きな影響を与えているのが時代劇とガンダムとジブリであることを体感して欲しいです。
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