「ディズニー製作の新しいサーガ誕生」スター・ウォーズ フォースの覚醒 akkie246さんの映画レビュー(感想・評価)
ディズニー製作の新しいサーガ誕生
二時間を超す大作。2本分の内容を盛り込んでいる。2回目を見て、あらためて筋を理解するところもあった。ルーカスフィルムを買い取ったW.ディズニー社による新シリーズの開始だ。もともとG.ルーカスは、ディズニー好きだったとか。今回のエピソード7は、エピソード4のリメイク的な要素がふんだんにある。ただし、もちろん新しい要素も多く用意されている。その代表格は、アナキンの孫にあたるカイロ・レンだろう。このカイロ・レン、ハンサムなのだが、悪の手先に落ちているのである。なぜそうなっちゃったのかまるでわからないので、共感しにくい。ハン・ソロを憎むように洗脳されたものと思われる。一方、ファーストオーダーからレジスタンスの側へ転職?したフィン。フィンもどうなるか分からないところで終わってしまった。別格で、砂の惑星の住人美少女戦士レイ。エピソード1を彷彿させるレイの境遇だが、レイの本作での成長と活躍は並々ならぬものがある。及び期待できるのがドロイドのBB8。男たちがなんか頼りなく、女性とロボットに頼るしかないこの現代を象徴しているような今回のストーリーだ。マックス・フォン・シドーの役回りがいまいち分からない。今後もあるのか。
それにしても大作である。シリーズの開始は1977年。38年もたってようやく7作目なのだ。40年たっても9作全部終わらない。戦闘技術や、航空機、宇宙開発など映画と映画技術の進歩とともに現実の世界も変わりつつある。ただしさまざまな異星人たちとの交流や団結など、ありえてもずっと先の話だ。すべては若きジョージ・ルーカスとルーカスフィルムの創作、ファンタジーである。とにかく気長に次回作の公開を待ちたい。