「どこかのアナウンサーが『内容は言えないが胸の張り裂けそうになるシーンがある』と言ってた…ほぼネタバレじゃねーか!」スター・ウォーズ フォースの覚醒 TAKEさんの映画レビュー(感想・評価)
どこかのアナウンサーが『内容は言えないが胸の張り裂けそうになるシーンがある』と言ってた…ほぼネタバレじゃねーか!
ディズニーの傘下になったため、20世紀FOXの『パンパカパーン』がなく寂しかったが、やはりタイトルが出た瞬間のサウンドは心臓に響く。
『エピソードⅥ/ジェダイの帰還(旧タイトルジェダイの復讐)』を観たあとはてっきり平和になってると思ってたが、始まってみれば旧三部作とそんなに変らなくねぇ?っていうほど帝国軍の残党がのさばっていた。名前を『ファーストオーダー』と変えて…
今回の注目点の一つの新キャラクターは早速登場した味方のドロイド(ロボット)BB-8と悪役カイロ・レン。最初はカッコいいと思ってたが見終わった今、心からムカつく悪役になってしまうほどの所業。前作までの悪役ダース・ヴェイダーをやはり意識しているらしく、一見クールを思わせるがかなりの癇癪もちでどうやら精神面はやや未発達である。
さらに後にフィン。彼は幼い頃から殺人の仕方を叩き込まれたが(怖いというのもあるだろうが)人殺しをしようとせず軍から逃げ、そしてその『逃げ』から新しい生き方を見つけていく、言うなれば私たちも映画を観る側の視点にいるためとても感情移入できたと思う
そして今作の主人公の位置付けのレイが登場する。誰かをひたすら待ち続ける謎の多いキャラクターで、見終わった今でもまだ謎が残るキャラクターとなってしまった。強くたくましいが困っている人(ロボット)を放っておけない優しさをもつ。
そして中盤には懐かしきハリソン・フォード演じるハン・ソロとチューバッカコンビが登場する。ミレニアムファルコンが出たところで思わずおー!と声を出さず唸ってしまった。しかし老けたなぁ(笑)
老けたと言えばレイア姫(将軍)役のキャリー・フィッシャーもおばあちゃんなのにしっかり軍を指揮してる。ある意味安心した
映像はとても迫力あるシーンがふんだんにあったが今作はキャラクターの内面を描いているシーンが多かった気がする。特にレイやフィン、さらにカイロ・レンの三人が特に多かったような気がしました。そのため中盤退屈に思えるシーンがあるが、ここは後々重要なシーンになることでしょう。今まで旧三部作、新三部作の一作目はここで終わっても問題ないような終わりかただったが、今作は次回絶対観ないといけないという終わりかたをするので、観る人にはモヤモヤした気持ちで終わるかもしれません。
昔からのファンの人たちにはショッキングなシーンがあるため賛否両論別れることでしょう。私は面白いと思ったがやはり見終わったあと感動ではなく悲しみが大きかった。エンディング中なんと顔をおおいこすりため息ばかりでてしまう。しかしそれは長年愛し続けた証拠でもあるのだろう。帰ってきたあと雨は止んで、星がきれいだったが地面は濡れていた。正に今の私の気持ちを表したようである