「奇跡のコラボレーションに感涙」ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE どん・Giovanniさんの映画レビュー(感想・評価)
奇跡のコラボレーションに感涙
『ルパン三世VS名探偵コナン』(2009年3月27日と2012年3月23日の「金曜ロードショー」で放送されたTVスペシャル、以下「前作」。)の続編に当たる。
そのため、劇場版の今作は、ルパン三世一味(ルパン三世、次元大介、石川五エ門、峰不二子)とコナンが既に知り合いの状態から物語が始まる。前作で父子の関係を装ったコナンと次元。次元は「パパ」と呼ばれたくないのだが、案外コナンのことを好きなんだなあと思うと、胸が熱くなる。
前作から数年経っている間に、峰不二子と毛利小五郎の声優が、それぞれ沢城みゆきさんと小山力也さんにバトンタッチされていた。
前作は VS と言うより「ルパン&コナン、プリンセスになった蘭」というようなストーリーであった。今作、毛利蘭は前作ほど活躍しないが、ルパンとコナンの対決もあり、前作のように協力もする。きちんと VS していて良かった。
前作では灰原哀が登場していなかったが、今作は峰不二子と一緒に風呂に入るシーンもある。冷静に考えると凄いシチュエーションである。そもそも、コナン達とルパン達が同じ時代に生きているということ自体が奇跡。
灰原哀がシェリーだったこと知っている峰不二子が、若返りの薬の情報を灰原哀から聞き出そうとするシーンもあってワクワクする。ハーレー・ダビッドソンを運転する灰原哀の後ろに不二子とルパンが乗っているシーンも絵になるし、序盤の(本人じゃないけど)タバコを吸う怪盗キッドも絵的には貴重である。
ルパン三世一味の隠れ家に少年探偵団の三人が入ったりして、面白くて嬉しくて、涙が出るエモーショナルな台詞が多くあった。
劇場版としての絵のクオリティも高く、大画面ならではのアクションの迫力も楽しめてとても良かった。