「心にささる言葉もある」東京難民 かるすとんさんの映画レビュー(感想・評価)
心にささる言葉もある
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高橋優の旅人を聴きたくて観賞しました。
終始主人公の見通しの甘さ、子供っぽさが際立ちますが、それを中村くんがうまく表現していたと思います。
とにかく、一度転落してしまうと日本の社会ではなかなか這い上がれない。やる気があっても大学除籍、住所不定無職の主人公はまともな職につけません。世の中にも色々な理由があって職場を短期間で退職してしまったら、無職期間が長かったら、就職活動に影響してしまった人がたくさんいると思います。一度レールを外れてしまった人にはぐっとくる映画でしょう。
ただ、この主人公、心根は腐っていない。
途中、ホストクラブの店長にボコボコにされるシーンがありますが、店長の複雑な気持ちの中に「お前みたいなやつは裏の世界にくるな」という情のようなものを見て取れました。そんな主人公のまっすぐさがどうラストにつながるのかと思っていたら……なぜ父親を探すのか、探してどうするのかがよくわかりませんでした。。ちょっとラストは納得いかず、旅人 もしっくりきませんでした。
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