「ホラー映画に求めるもの。」7500(2014) mg599さんの映画レビュー(感想・評価)
ホラー映画に求めるもの。
ホラー映画に何を求めるか。
これは人によって様々であろうが、僕は、パズルのピースがピタッとはまる瞬間を見せてほしい、ホラー映画こそ理詰めで作ってほしいと思っている。
清水崇がこれまで手がけてきたホラー、主に「呪怨」であるが、それなりに理詰めでつくってきたのではないかと思っている。説明的になっている部分も含めて観客に親切な映画であった。
で、本作だが、クレイグ・ローゼンバーグの脚本はよくできていた。ああ、あのときにすでに、という感覚がよく出ていた。しかし、理詰めであったかというとそこは疑問である。思わせぶりな描写が多数あって、それが伏線なのかなんなのかわからないままエンディングを迎えるという事態になっていた。
ホラー映画は単に怖がらせる、お化け屋敷的なものでいいのか。そこを考えさせられる一作になった。
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