「奇麗にまとまったギャング映画」マラヴィータ 白髪のおっちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
奇麗にまとまったギャング映画
案外シリアスではないでしょうか。
シリアスな場面や毒気を、力まないシーンで構成されており、この監督の品性が見えますが、逆にさらっとした雰囲気で作品の後味が薄まったように感じられます。
ラストシーン、暗闇を進むバン。
この家族これからの道のりを暗喩しており、バックミュージックも作品にぴったりです。
家族の絆の強さではなく、個々に認め合い独立した精神の持ち主だと判ります。
プロがプロを認めているようで、個々の責任において行動しています。
性別・年代に関係なく、皆自己責任で行動しており、誰も泣き言を言いません。
この強さは、見習うべき指針です。
子供たちは、父親の血を色濃く受け継いでおり、きれいに2等分されている設定が笑えます。
ゴットファーザーの兄弟をより鮮明にした人物設定で、所々ギャング映画の話が、ちらっと出てきて楽しめます。
監督の好きな映画なんでしょうね。
楽しんで撮影したのではないでしょうか。
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