「デ・ニーロとジョーンズ。男臭いけど、良い!」マラヴィータ 勝手な評論家さんの映画レビュー(感想・評価)
デ・ニーロとジョーンズ。男臭いけど、良い!
マーティン・スコセッシ、ロバート・デ・ニーロ、リュック・ベッソン。すごい組み合わせです。マーティン・スコセッシ、ロバート・デ・ニーロと言う組み合わせならば、重厚な作品を想像しますが、そこにリュック・ベッソンが加わるとどうなるのか? こうなりました(笑)。
この作品って、コメディ(?)で良いんですよね? でも、その割には、簡単に人が死にます。そういう所が、この作品が、マフィア映画(・・・って言って良いですよね?)で有ることを思い出させます。
周りを固める、ミシェル・ファイファー、ダイアナ・アグロン、ジョン・ドレオの皆それぞれ素晴らしいんですが、この作品はなんといってもこの二人以外の何ものも無いのではないでしょうか? その二人とは、ロバート・デ・ニーロとトミー・リー・ジョーンズ。ものすごく男臭いですが、やっぱり良いですよね。
ロバート・デ・ニーロですが、今の姿と、嘗てニューヨークでブイブイ言わせていた頃の姿の両方が出るんですが、ロバート・デ・ニーロのマフィアのボスは、かっこいいですね~。いやぁ、凄みがあります。『なんか頼りにならなそうなお父さん』という今の姿演じている人物と、同一人物とは思えないです。
もう一人のトミー・リー・ジョーンズ。デフォルトでしかめっ面と言う感じがしますが、フレッドの監視役のFBI捜査官と言う役が、すごく似合っています。地球での監視活動をしながら、こう言う活動もジョーンズ調査員はやっているんですね(笑)。
英語のタイトルは“The Family”で、この4人家族と言う意味もありますが、マフィアの意味も含んでいると思います。一方邦題の“マラヴィータ/MALAVITA”ですが、イタリア語で“裏社会”と言う意味だそうです。これはこれで、意味合いが判りますね。ちなみに、フレッドの飼い犬の名前も“マラヴィータ”です。最初、「えっ?犬の名前がタイトルなの?」と思ってしまいました。
ラストの銃撃戦ですが、もう少し盛り上がるかなぁと思ったら、いい感じで終ってしまいましたね。あそこはあまり見せ所では無いという事なんでしょうね。