「カラスたちもここまで…かな」クローズEXPLODE 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
カラスたちもここまで…かな
高橋ヒロシの人気コミックをオリジナルストーリーで映画化した青春アクションの第3弾にして、新章。
前作から5年振りの新作だが、設定は1年後。
源治たちの卒業後、在校生や転入生たちによる鈴蘭の新たな抗争が始まる。
久し振りに見た前2作がなかなか楽しめた理由の一つが、監督やキャストである。
この世界観にドンピシャの三池演出、小栗ら男気溢れるカラスたちの熱演に馴染んでいた所でのバトンタッチはその後の展開上仕方ないが、やはり残念。
新たにメガホンを取った豊田監督の演出は前2作までの雰囲気を継承。でも明らかに三池演出より高揚感に欠けた。
東出昌大はミスキャストであった。演技云々以前に、啖呵切っても迫力無く、温厚そうな彼にこの役は似合わない。
別に彼だけでなく、早乙女太一ら新キャストにカリスマ性や熱気男気の魅力が弱い。前2作のキャストがどれほどハマっていた事の証しか。
新キャストでキャラが立っていたのは、勝地涼と柳楽優弥。特に柳楽の存在感は群を抜いており、本作でバイオレンスな役柄もイケる事を証明し、「ディストラクション・ベイビーズ」に繋がったのかなと。なので、一年・早乙女にあっさり負けてしまい、もっと鈴蘭現トップに近い最強に君臨していて欲しかった。
前2作のお気に入り、やべきょうすけと高橋努の続投は嬉しい。この二人居ると、何故か安心する。
後今回、話を詰め込み過ぎた。
鈴蘭のてっぺん取り、ライバル校との争い、拳と牧瀬が働く中古車販売の危機、ヤクザの勢力、東出や早乙女ら新キャラの各々のドラマ…。
ただでさえ新キャラの顔と名前を覚えるまで大変なのに、色々入り乱れて、もう何が何やら…。
主軸もボヤけてしまい、ここはやはり、柳楽破れた後、東出vs早乙女の一本に絞れば良かったと思う。
前2作の焼き直しに過ぎないかもしれないが、新たなトップが現れ、敗れ、また新たなトップが現れ…鈴蘭の伝統は繰り返される。
続きは幾らでも出来そうだが…、
カラスたちの羽ばたきもここまで、かな。
近大氏🙇おはようございます。
柳楽君の静かなブチ切れ役は大好きで、「ディストラクションベイビーズ」と「闇金ウシジマpart2」が飛び抜けて凄かったですね。
あと、私もやべきょうすけと高橋努が出てると、安心します。高橋君は「その夜の侍」の工員が良かったです。やべ氏の出る不良映画はハズレ無し…って私的見解ですが😅
近大さん、お久しぶりです!
私もこのシリーズ大好きで見ましたが
ミスキャストは歪めないですね。
とは言え続編出ると見ちゃいますけど。
本当にギラギラした役者に演じて欲しい。