「殺し合いが生々しい」共謀者 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
殺し合いが生々しい
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臓器売買や密輸を生業としているヤクザの話で、船に乗るまでけっこう退屈で眠くなった。船で車椅子の女がさらわれて、臓器を取り出すかどうかの場面は緊張感がすごくて面白くなった。その後も殺し合いのアクションは実に生々しくて迫力があってよかった。
ところが、シナリオがぐずぐずで、臓器売買の業務が全く成立していない。メガネが売る方を仕切っているのだが、裏切られるし、買う方も騙されて金をとられるだけで、お金を奪って臓器を別の人に売れば丸儲けではあるのだが、一体そんな業態でやっていけるのだろうか。単にお客さんをだましてびっくりさせるためだけの薄っぺらい仕掛けとしか解釈できない。メガネはアリバイ工作のためという言い訳は成立するが、船で奥さんを探しすぎ。
頑張って複雑な物語を理解しようとして損をした気分になるシナリオだった。
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