かしこい狗は、吠えずに笑うのレビュー・感想・評価
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ブルセラなる奇妙な商売を知る世代にとっては、割とベタな結末だった。
途中で結末が分かった。
ブルセラなる奇妙な商売を知る世代にとっては、割とベタな結末だった。
どうせ、ホラーだろうと思ったら、怖くもない終わり方だった。
まぁ、友達なんていない方が良いと僕は思う。この映画見る前からそう思っている。
生理痛の話を拡大視して、それをサイコパスな犯罪と交差させようとしているが、女性の事を知らない男目線な話しだと僕は見た。僕は男だけれど、なんか女性を蔑視しているように受け取ったが、女性の方々はどう見るだろうか?
気づかないとつまらない映画だが
最後の10分程をよくみるとこの事件の本当の意味を考えさせられる。
新聞では死者は二名、監禁されて殺されたはずの女子高生がいない。彼女の捜索願いも貼られたまま。「ちゅんた」らしきセキセイインコが生きている。そして「自分を守る嘘、あんたの武器でしょ」。
この脚本兼監督、今後も目が離せない。
超展開の青春ドラマ。
これはかなりの拾いものだったなあ。ぼくは前評判も何も知らずに、たまたま観たのだけれど、まだ観てない人はレビューなんか読まずに、先入観なく観た方が幸せになれると思う。
この映画、序盤は一見よくある女子高生ふたりの友情物語のようにして始まる。不細工が原因でイジメられる美沙と、可愛いせいでイジメられるイズミ。彼女らが友情を深めていく様子が割とありふれたタッチで描かれていく…にもかかわらず、少しずつ不穏な伏線が張られている。まず、この違和感がとても好い。
中盤、暗黒面を覗かせ始めるイズミの「怖面倒臭い」魅力が炸裂。女同士の友情にあからさまな百合要素が投入され、隣のエロ可愛いサイコさんにシフトチェンジ。インコから揚げ疑惑のあと、河原でビンタから号泣のくだりで、いよいよ共依存が始まったかと心配になったのも束の間、オラ、わくわくがとまんねぇぞ!…な超展開に雪崩れ込んでいく。
ひとつ残念だったのは、オチがちょっと弱かったこと。あの展開から「学校の怪談」的なリピートオチにもっていっちゃったのは非常にもったいない。ぼくは中盤以降、ふた通りの展開を予想しいて、結果、どちらもハズれたにもかかわらず、「ヤラレタ」とは思えなかった。これが☆をひとつ減らした理由。
以下蛇足。ぼくの予想というか願望というか妄想した展開はこんな感じ。
ひとつは、美沙がイズミを暗黒面から救い出すキラキラ展開。どちらかというとサイコパス・イズミに感情移入してしまっていたぼくとしては、美沙がイズミに愛を与える甘いラストを期待しないではいられなかった。結局は殺してしまうにしても、それは拒絶ではなく救済としての死であって欲しかった。
もうひとつは、イズミは美沙のイマジナリーフレンドだった!というバッドエンディング。これはこれでベタかもしれないけど、少なくとも美沙がイズミを救えなかったことについては納得がいくし、サイコサスペンスの最後のどんでん返しとして比較的キレイな部類なんじゃないかとも思う。
ともあれ、こういう妄想を楽しめたって意味でも、とても面白い映画だったことは間違いない。
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