インターステラーのレビュー・感想・評価
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クリストファー・ノーラン監督の最高傑作かどうかは断言出来ないけれど、今まで観た中では一番好きだな。
嗚呼、娘よ
SFを本気で楽しめるかの分水嶺的作品
みなが言う名作を実感したく3度目の視聴でアップデートも評価変わらず。映像は美しいし、遠心力で生む重力やらスペースコロニーやら随所にこだわりは見られて、たんたんとSFを楽しむことはできる。が、SFを本気で楽しむための寛容さであるとか、知識が自分には不足しているのだろう。
面白くしたりメッセージ性のためなのか、判断基準が定まっていない行き当たりばったりの計画や、マン博士の暴走のやっつけ感にイマイチおいてけぼりにされてしまう。その中でラストの五次元とそこから生還する事でより突き放されてしまった。
タイトルなし(ネタバレ)
自宅にて鑑賞。脚本に六年以上費やしたと云う大作。プロット自体は、R.ゼメキスの『コンタクト('97)』に近い。テーマを何と観るかで鑑賞後の印象が変わりえる多面的な構成になっている。古びたセピア調のロゴから始まり、前半トバし気味だと感じたが、しっかり伏線も利いている。特定の時間や場所にはコンタクト出来無いと云う割に……とこの監督のは、よく考えると綻びがありそうだし科学的観点からも細かいご都合主義は散見出来る。ただソレ等を超越するエンターテイメント性があると思う。2時間49分、退屈しなかった。75/100点。
・元はS.スピルバーグが企画を進めていたが、自身の製作会社の(パラマウント→ディズニーへの)移籍等を経て、C.ノーランがバトンタッチする形になった。ただS.スピルバーグの準備稿では“マーフ”が男性であったり、ブラックホールが二つ登場したり(仏の神話に登場する巨人“ガルガンチュア”と“パンタグリュエル”とネーミングされ、前者のみ残った)とかなり違ったモノだったと云う。亦ワーナー・ブロスは『13日の金曜日』と『サウスパーク』の映画権を譲渡する条件で、パラマウントから出資を取り付けた。
・C.ノーランは原案と(共同)製作した『マン・オブ・スティール('13)』でのノウハウにより、トウモロコシ畑を約500エーカー(東京ドーム43.3個分)育てた。その後、畑で育てたトウモロコシは実際に市場へ販売され、利益を得たと云う。亦、監督自身は興行収入の20%がギャラであると報じられた。
・劇中、「ロボット」ではなく「マシン」と呼ばれる“TARS”と“CASE”が佳かった──殆どはパペット使いが演じており、水中を走るシーンを始め操作・演技する人や道具を消去する合成が多用されており、フルCGはごく僅かしか使ってないらしい。
・“ブランド”のA.ハサウェイはアイスランドにおける水上でのシーンで、低体温症に何度も陥った。“ドナルド”のJ.リスゴーは、P.ハイアムズの『2010年('84)』に出ていた為、キャスティングされた。亦、紙とペンを使ったワームホールの説明は、P.アンダーソンの『イベント・ホライゾン('97)』で登場したのと同じモノである。
・“マーフ”の本棚には、S.キングの『ザ・スタンド』やG.ガルシア=マルケスの『百年の孤独』に混じって、劇中の登場人物達の架空の著書が多数散見出来る。
・鑑賞日:2015年5月8日(金)
家族愛と人類愛の描き方。
つまらなくはないけど最高に面白いかと聞かれるとそうでも無い。中盤だれる部分あり。
シナリオ的には家族愛の話なんだし、科学的な根拠とかの見せ方や説明とか、詰め込み過ぎ感もある。
人類(種)滅亡、その回避(保存)に関わる人個人の立場や考え方、その違いが引き起こす葛藤、そこから引き起こされるシーン(マン博士の裏切りとかね)もありハラハラはさせられるけど、そこが軸じゃないからサブストーリー的な感じで中途半端な印象。映画じゃなくて連ドラだったらその中の1話くらいで納得出来るのかもしれないが。。。そこを削って短くしても良かった気がする。長い長い、少し長く感じる。。中盤、その辺りの話がダレる。
マンとクーパーとの戦いが始まると少しは見られるけど、そこまでがダラついたための反動でしかないと思う、そう感じる。
結局、科学考証云々は良いとして、クーパーとマーフとの話。ラストの年老いたマーフがあの腕時計をしてるところなんか見ると、ずっとそんなに年老いるまで父の事を信じ続けてきた姿に感動を覚える。
また、マーフの子供、孫、沢山の家族に囲まれたシーンは人類が滅亡から逃れられたことを明確に表しておりなかなか良いシーンでした。
本当にこのラストのシーンに尽きる作品。
さすがクリストファーノーラン
2020年9月21日2回目
IMAXでのインターステラー。やはり、ノーランの映画は、映画館で観てこそ、良さがわかると実感。
内容は、TENETやインセプションに比べれば、比較的、理解しやすい。
映像のスケールの大きさは、群を抜いていて、ノーランの言う観たことのない世界に連れて行かれる感じ。
TENETが難解過ぎてついて行けない人は、一旦、インターステラーを観ると、ノーランの時間に対する考え方が少し理解出来るかも。
2019年3月19日 1回目
SF映画の枠を超えた傑作。
物理学者が監修しただけあって、5次元やブラックホール、重力によって宇宙がどうなっているかなど
未知の世界を知ることができるところも見ごたえあり。
そして、コンピューターが人を超えて能力を発揮する中で、親として子供を助けるために生き残る力は、
コンピューターには埋め込めない。というところに納得。
これからAIにとって代わられない部分なのかもしれない。
老害だよ!おじいちゃん!
huluで再見です。
農家だった頃の、父と娘の関係がとても素敵。それだけに、あのウソつき老害じいさんに腹が立ってしょうがない。
10歳の可愛い少女から美しい大人の女性になっていく時期を、父親は見ることができず、側にいてやることができなかった。じい様はもっと糾弾されるべきだ!
作品としては、さすが『ダークナイト』『インセプション』のクリストファー・ノーラン。重厚な映像、死やエゴが剥き出しのハードな内容でとても骨太な本格派。
そんな中、アン・ハサウェイがとにかく見ていて美しく、心の安息になりました。
公開時期が近いこともあって、いつもゼロ・グラビティと混同してしまう…すみません。。
宇宙の話は好きだけど、五次元とか、相対性理論(時差)の話になるとそこまで詳しくはないので、映画館の大スクリーンで、ポップコーン片手にど迫力を楽しんだあとは、そんなにみかえすほどではないかなと思いました。3時間は長い。劇中で時間も資源だとか時間を惜しむセリフが何度もありましたがまさにその通りです。
謎に思ったのは、お婆ちゃんの今際の際に集まった家族や孫たちが、お婆ちゃんの父(自分たちの曽祖父)の登場にもっと反応や興奮しないのかな?ということ。
個人的な感想で星が少ない目ですが、素晴らしい映画だとは思います。
★5 最高に気に入っていて、これからも何度も観るべき作品
★4 とても気に入っていて、いつか観返すだろうという作品
★3 気に入っているが、機会があったら観るかもという程度
★2 いい映画だとは思うが、私はもう観ないだろう作品
★1 自分の好みでもなく、人にも勧められないと思う作品
★0 酷い、映画に対する侮辱、謝れ、観なければよかった
なんかよく分からないけど凄い!
異常気象による食料危機に陥り、人類は滅亡の危機に瀕していた。
元宇宙飛行士であるクーパーはトウモロコシ畑を農園して
義父ドナルド・クーパー、15歳の息子トム・クーパー 、
10歳の娘マーフィー・クーパー(マーフ)を養っていた。
ある日、娘マーフの部屋の本棚にある本が
次々と落下するという幽霊現象が起きていることを知らされる。
クーパーは落下した本の位置をよく観察し、
それが二進数のメッセージであることに気付く。
解読するとある地点を示していることが分かった。
マーフと共に向かうと、
そこにはとっくに無くなったはずのNASAの秘密施設だった。
施設の管理者はジョン・ブランド教授。
クーパーのかつての仕事仲間だ。
ここでは新天地への移住プロジェクトが進められていた。
通称ラザロ計画。
48年前に「彼ら」が創造したと言われている土星近くの
ワームホールを通り抜け
見知らぬ銀河にて新天地となりうる第二の地球を
探し求めるという計画だった。
すでにミラー飛行士、マン博士、エドマンズ飛行士の3名が
先行して、移住が期待できる惑星から信号を送り続けていた。
ブラント教授は、パイロットとしてラザロ計画に
参加してほしいとクーパーを説得する。
クーパーは計画に参加することを決めるが、
娘のマーフが強く反対した。
いつ帰ってくるのか分からない。
そもそも帰ってこられるのかも分からない計画へ
参加することを嫌がった。
娘の理解を得られないままクーパーは旅立つことになる。
クーパーは先に出発した飛行士や博士たちの元へ
たどり着けるのか。
そして人類の新天地を見つけることができるのか……というお話。
ストーリー構成はとてもドラマチックで感動的だった。
●娘のことに後ろ髪をひかれながら旅立つクーパー。
娘を救いたい父の思いと人類を救う責任感からくる葛藤が
丁寧に描かれている。
●ワームホールを通り抜け未知の銀河へ
飛び立つロマンがリアリティを感じさせる表現になっている。
実際の科学なんちゃらという根拠を元に光の動きや速度などを
計算してCGをつくったらしい。
道理でリアルなはずだ。
●作戦通りにいかず襲いかかる困難の数々を乗り越えていく
主人公の姿がかっこいい。
ハリウッドらしく「一難去ってはまた一難」という
王道パターンでありながら飽きさせない展開だった。
●予想だにしない新事実の発覚に驚愕する。
そこから導き出したクーパーの答えとは……。
など、観ていて引き込まれる展開が多々あった!
エンディングも伏線を回収し、後味のいい終わりかただった。
しかし……。
相対性理論がどうしたとか、
量子力学がなんだとか、
重力波がなにかしたとか。
光のスピードが変わると年を取るスピードが変わって
向こうの1日がこっちの1年分に相当するとかしないとか。
とりあえず重力というのは、謎に満ちていたらしい。
僕の頭の中はとっくに謎だらけになっていた。
問題を解決する上での根幹となる理屈が
難しくて理解できなかった。
それに「彼ら」って誰なんだ??
話が進めば進むほど謎は深まるばかり……。
でも、それをさし置いておいても面白かった!
何でそう思ったんだろう……?
うーん。
よく分からないからもう1回見てみようかな!
毎回違った面白さ
3回目ですが何か。
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