「愛は時空を越える」インターステラー 北摂の影さんの映画レビュー(感想・評価)
愛は時空を越える
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クリストファーノーラン凄え!としか言いようがないレベルの大傑作。
親子愛と人類滅亡の危機という2つの軸で進む作品。
最新のCGの映像美は、無限に広がる宇宙を彷徨う主人公たちの孤独を、より浮き彫りにする。
また本作は〝時間〟というテーマに大きな比重が置かれている。
地球との時間の速度の違いにより、子が親の歳を追い越していく様には、否が応にも自分の人生を見つめ直すきっかけになるはず。
アンハサウェイ演じる乗組員が理屈より愛情を優先して主人公に諭されるシーンがあるが、これは、物語終盤の「愛情が時空を越える」という展開のための伏線だと感じた。
壮大な宇宙空間が、田舎の家の書斎へと収束していく話の構成力には、クリストファーノーランに思わず賞賛を送りたくなった。
2時間50分というボリュームを、物足りなく感じるこの作品は、私たち視聴者の時空をも越えた、と言えるのかもしれない。
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