「愛と時間の壮大な物語」インターステラー N.riverさんの映画レビュー(感想・評価)
愛と時間の壮大な物語
理論でしかお目にかかったことのない世界を、見てしまった。
そんな気に本気でさせてくれる1本。
台本を見てきっと、コレ、どうやって映像にするんだ、の連続だったろう本作は、
雰囲気ではなく、きっちりと考証された感満載の骨太設定に
家族愛や、狭小、愚かな人間模様が絡まって、
息詰まるやら切ないやらがたたみかけてくる。
くうー、と唸ること幾度か。
それでも美しすぎる映像にのまれてあっという間の3時間だった。
愛もエネルギーなら科学の範疇。こうした熱くも、決して舞い上がらない解釈でまとめ上げるセンスも個人的には好みである。あおりすぎないハンスジマーの楽曲も相変わらずヨシ。
途中、マットデイモンに、あなたどこかの星で一人、サバイブしてましたよね、がダブり楽屋落ちかと疑う。
ともあれSF好きなら見ずには死ねない1本とお勧めしたい。
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