「SFというより父娘の物語」インターステラー キリンさんさんの映画レビュー(感想・評価)
SFというより父娘の物語
劇場鑑賞後もDVDで何度も観返してきた。観る度に新しい理解や解釈もあり、噛めば噛むほど味がでるSF映画の最高傑作だと思う。
キャストも個性的な最強布陣で、複雑な理論をまとめ上げたのは、まさにクリストファーノーランの力量、というよりちゃんとまとめないのがこの監督の狙いなのかも。
酷評している人らはおそらく宇宙物理学を受け入れられないのが出発点じゃないだろうか。相対性理論や量子力学など物理学に馴染みのない人々には難解な内容であったことも確かだろう。普通の映画では回想を使った時間軸の交差を実現するのが、この映画は物理学的な時間の歪みや相違を利用して、あたかも真っ当な現象であるかのように描いている。
2回目に観るとその不慣れな物理の世界観にも慣れてくる。SFというよりも時間を舞台にした2組の父娘の物語。
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