デッドマン・ダウンのレビュー・感想・評価
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ノオミ・ラパスに尽きる
妻子を殺された男と、交通事故で顔にキズを負った女の復讐と再生の物語。
シナリオ的にグッとくるところもあるし、なかなか面白った。
ノオミ・ラパスの演技がスゴい!
揺れる女心みたいなものを見事に体現している。ちょっとした仕草の演技などでも、そこに心を表していて観ている側はその心情を追うように観ていくと良く理解できる。
ノオミ・ラパスは『ドラゴンタトゥーの女』のリズベット役とは全然違う役(本作やプロメテウス等…)を上手くこなしていますよね。いい女優さんだと思います。
ラストは何となくハリウッド的ハッピーエンドなのは自分としては物足りないが、再生してまた前に歩み出すということだろうから仕方ないかな。
傑作とかではないですが、決して悪い作品ではないと思います。
何気なしに観ると、意外に面白いと感じられるのではいでしょうか。
あとはノオミ・ラパスの演技に注目です。
面白かった
面白かったけど、何か長々と感じた。
ハラハラしたけど、衝撃はなかった。
かっこよかったけど、キュンとしなかった。
て感じかなぁ…
最後の言葉はかっこよかったなぁ♥︎
ふつーに面白かったのは面白かった。
コリンファレル
本家ドラゴンタトゥーの監督のハリウッドデビュー作らしい。舞台の場所がはっきりしない。アメリカにしてはちょっと晴れてなさ過ぎ、きっとロンドンだろうとか思いつつ判然とせず。主演女優はドラゴンタトゥーの刺青パンク女。今回は交通事故で顔半分に傷を負った女役。そう思うと顔の傷はスカーリングというか、刺青の一種に見えてくる。イザベルユペールが母親役。
渋く複雑な感情が湧いてくる良作
この監督の作品は叙情的な表現が巧みで、よくあるアメリカのアクション満載の復讐劇にはなっておらず、複雑な感情がよく伝わる作品に仕上がっていると思う。
心に深い傷を負った二人の男女の運命が2年前の事件をきっかけに交錯し、意外な展開を紡いでいく
復讐に駆られ憎しみに呑まれ人格さえ変わり、仇の鬼と化す
似た傷を持ち憎悪に囚われる二人が、お互いを助け、惹かれあい、復讐を果たすことへの恐怖と、生き残る苦しみ、先へ進み出そうとする感情の中を彷徨い、葛藤する描写は見事
この先どうなるんだろうという期待感もありつつ、サスペンスに必要なハラハラする展開に映像の中に引き込まれた。
「ドラゴンタトゥーの女」では暗く深いストーリーと雰囲気で悲しい物語を描いたが、特徴とされる独特の世界観と、複雑に表現される感情表現で評価された監督の才能は、この作品でも存分に発揮され、最後までどうなるかわからないシナリオに、散りばめたキーとなるシーンをうまく結びつけ、展開する様は美しく素晴らしいと思う。音楽やテンポ、間のとり方にいたるまでこの監督にしか出せない味が滲み出てるいい作品だと思う。
ゾンビから生者へ
妻と娘を殺され復讐のため組織に潜入した男と、追突事故で顔も人生もめちゃくちゃにされた女。
復讐という感情のみが自らを生かしている、言わば生ける屍の2人が、お互いに影響を与え生きる目的が芽生えていく。
ストーリー自体も序盤はサスペンスだが、謎が明らかになるにつれてラブストーリーに変化していきますね。
オリジナルの「ミレニアム ドラゴンタトゥーの女」を撮った監督だけに、メイン・キャラクターの複雑な心情描写(テレンス・ハワードは除く笑)は、単純なアメリカン・アクションに出てくるキャラとはひと味違い、ハリウッド・デビューの本作でも個性を出せていると思います。
だが、2人の心情変化の描写は上手いのだが、ストーリーの運びかたが雑なのが惜しいところ。
まず、得体の知れない人殺しに強引な復讐依頼をするところに無理がある。急に態度を豹変させるノオミ・ラパスを見せ、観客を驚かせようとしたため、無茶な設定にしてしまいましたね。
そして、完璧な復讐計画の最後のツメであるビデオを自ら配送しないビクター。その結果、計画が狂い力技でハッピーエンドに持ち込むクライマックス。これも、ベアトリスの2人で新しい人生を歩もうという切なる願いを描写する良いシーンなのだが、それを入れるための無理矢理感は否めない。
主役のコリン・ファレルは最近どの映画観ても、なんか役に合ってないな〜と感じていたのだが、本作での復讐心に憑かれているが、もとは普通のエンジニアで非情になりきれない男を切なく・渋く演じていて良かった!
ノオミ・ラパスも同様に、ハリウッドに進出して主役も張ったけど、全く魅力的(悪く言うとブサイク笑)に見えなかったのだが、さすがきっかけを作った監督だけに魅力的に撮ってますね。
エステに来たのに眉毛半分失ったオバハンは爆(笑)
女が残念
主演男優がかっこいいです。
女優はちょっと・・・。
そもそも顔を壊された女というのがどうも・・・。
もう少し共感できるところにしてほしかったです。
近所の子供に騒がれるというレベルの低いことが殺しの依頼とは。
(できればもう少し美人にして)エンディングで組織の金で手術してきれいに治っちゃいましたなんてハッピーエンドまで行くとすっきりしたんでしょうが、これはまた別の映画になっちゃいますから。
この冴えない女がいるからこそ主演が光るのでしょうね。
渋くて良い映画でした。
復讐心を胸に出会った男と女
それぞれの復讐心を胸に出会った男女。
暗殺者ビクターのハードな復讐劇と、顔に傷を負い失意の女性ベアトリスの少々センチメンタルなお話が、奇妙なバランスで交錯し面白かったです。
ノオミ・ラパスが人との出会いや時の流れに移ろい揺れる心を丁寧に見せてくれたと思います。イザベル・ユペール演じる母親との親密で優しいやりとりも心に残りました。
え?
すごい雑な映画。理解できないところも多い。女の動機になんか裏があるのかなー、って見てたけど特にないし。主役男女の生きてる世界が違いすぎる上に、お互いの最後までずれたまんま。キャストがいいだけにガッカリ。
ホントはやめたいリベンジマッチ
スウェーデンで大ヒットしてハリウッドリメイクもされた
『ミレニアム ドラゴンタトゥーの女』の監督、
ニールス・オルゼン・オプレヴのハリウッドデビュー作。
マフィア内部に新入りとして潜入し、過去の復讐を目論む男。
とある目的を持って彼に近付く、顔に大きな傷を持った女。
傷を抱えた者同士惹かれ合う2人は、お互いの目的を果たすことが出来るのか。
……といったあらすじのサスペンスアクション。
大筋だけ見ればありふれたプロットではあるし、
予告編で受ける印象よりもアクションシーンはずっと少なめだ。
しかし、さすがは『ミレニアム~』を撮った方だけあると言うべきか。
主人公の正体がいつバレるか?というサスペンスの引っ張り方は
イチイチ巧いし、アクションシーンも短めでありながら
キレ味が良く緊迫感も高いので、不満は感じなかった。
クライマックスの大立ち回りは派手さもキレも申し分無い!
何より良いのがキャラクターだ。
復讐に燃えてはいても非情にはなりきれない主人公。その複雑な心情。
家族フィルムを繰り返し見ながら涙をこらえる姿、
“ネズミ”のシーンの最後に取った行動、
女との絆が続かないと悟った瞬間の寂しげな表情、
そして最後、主人公が友人に語る“理由”が切ない。
ここのところ目立たなくなってしまったが、コリン・
ファレルってアクションも演技もこなせる良い役者さんだと思う。
ヒロインのノオミ・ラパス。
彼女って僕にはあんまり美人に思えないのだけれど(←失礼な)、
監督との相性が良いのか、この映画では俄然魅力が増して見える。
序盤で見せるあの“変わり身”っぷりには戦慄したが(笑)、
主人公に惹かれるうち、当初の暗い目的を忘れて
元来の前向きさを取り戻していく姿がいじらしい。
復讐だけで繋がっていた主人公とヒロインの関係が徐々に変化し、
そもそもの目的であったはずの復讐が彼らの未来を
妨げるようになり始めるというドラマが皮肉かつ魅力的。
また、単純明快な悪党もこの映画には登場しない。
のっけのシーンから敵側であるマフィアにシンパシーを
持たせるような描写を入れたり、主人公にとって仇である
マフィアのボスも大物然とはしておらず、内心は脅迫に
怯えていたり、殺し屋稼業を営むアルバニア人たちにも
親愛の情がある。
そこが単なるアクション映画には無い余韻を与えていると感じる。
小品という印象は拭えないけれど、
サスペンスアクションとしては一定以上。
『手堅い出来』という以上の面白さ!
観て損ナシの判定3.5、と付けたけど、
もっと細かくスコアを付けられるなら3.75くらいが妥当かな?
面白かったっす!
〈2013.10.28鑑賞〉
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