劇場公開日 2014年2月7日

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「古き良き時代のF1だからこそ成し得た話」ラッシュ プライドと友情 ヴァルさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5古き良き時代のF1だからこそ成し得た話

2014年2月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

興奮

過去にこの手の映画で出来が良いものをあまり見ていなかったせいか、F1は大好きでもどうしてもこの映画を見たいとまでは思っていなかったのですが、F1ファンからも好評なようだったので半信半疑で見てみたら・・・・おぉ~!!これは熱い!!
まあ今までが酷すぎたと言うのもありますが、カーレース物の中ではおそらく1、2を争う作品と言っても過言ではないでしょう。

出来れば2人がドライバーとしてどう凄いのか、もっと深く掘り下げて描いてくれれば尚良かったのですが、あまりマニアックになってしまうと純粋な映画ファンに敬遠されてしまいますから、一つのヒューマンドラマとしてはまあこのぐらいの匙加減でちょうど良かったかもしれませんね。
とにかく良い映画を見た満足感で一杯になりましたよ。
さすがはロン・ハワード監督、F1物でここまで熱くさせる映画を作ってしまうとは・・・お見事の一言です!

それにしても、全くタイプの違う2人のチャンプが、互いを認め合い固い友情を築いていくまでのストーリーは、本当に見応えたっぷりでしたね。
私はF1好きと言ってもセナプロ時代以降のF1ファンなので、2人の物語が物凄く新鮮に映りましたよ。
自由奔放な天才肌のハントに、ストイックな職人肌のラウダ。
レースアプローチも違えば生きることへのアプローチも正反対な2人。
互いのモチベーションは、絶対あいつに勝ちたい、ただそれだけ。
ライバルが地獄へ突き落とし、ライバルが地獄から這い上がらせた、まさに究極の関係。
素晴らしい、こう言う友情って本当にいいですね~。

ニキ・ラウダを演じたダニエル・ブリュールは、あまりにも本人に雰囲気が似過ぎていて本当にビックリでした。
クリス・ヘムズワースもマイティ・ソーより断然こっちの方が嵌っていて、本当に素晴らしかったです。

ヴァル