グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札のレビュー・感想・評価
全64件中、1~20件目を表示
女優を引退し公妃となり、言葉や儀礼、文化、様々な違いに馴染めずにい...
選んだ愛
ハリウッド全盛時代、「クール・ビューティ」と呼ばれた グレース・ケリー
あの、美しさは感動的です。
公開時の 2014年は、生誕85周年に当たる年でした。
そのグレース・ケリーが、愛に出会って
女優を断念し、モナコ公妃として異国で生きる中
オファーされた映画のカムバックへの期待感と
家族への愛や、対立するフランス企業への課税問題・・・
等で、揺れる心の葛藤が描かれている作品。
モナコ公妃を演じる ニコール・キッドマンの
気品ある眩しい美しさ、衣裳や宝飾品も素晴らしかったです。
特に、舞踏会の場面で着る白い衣裳が美しいのです。
ラスト、公妃として、覚悟を決め
モナコ大公、家族への愛
世界の平和を希望する スピーチ場面は感動的です。
全体的にサスペンスタッチなところも面白かったです。
最後は、自分が選択した 愛の強さですね。
モナカって貧乏なの?
強い女性になれる気がする!
「実話を基にしたフィクション」なんたる曖昧な言い回し。これどこまで...
【グレース・ケリーの波乱の人生を見事に描き出した作品。クライマックスのグレースの演説シーンを毅然と演じたニコール・キッドマンに魅了された作品でもある。】
モナコ公国の公妃となった後の、グレース・ケリーの実人生と彼女がモナコ公国の人々に受け容れられた理由を鮮やかに描いた作品。
今作を観ると、グレース・ケリーとニコール・キッドマンの関係が似ている事に気付く。
・誰でも知っている事実 二人ともオスカー受賞者である事。
・グレース・ケリーがモナコ大公レーニエ三世(今作では、ティム・ロスが演じている)とオスカー女優の地位を手放し、華やかなロイヤル・ウェディングを挙げたが、その後王室の中で孤立していた事。
ニコール・キッドマンが未だ新進女優だった頃、既にハリウッド大スターの地位を築いていたトム・クルーズと結婚したことで、「トロフィー・ワイフ」のような扱いを受けていた事。
・様々な支援活動に尽力する姿。
・夫との関係性が徐々に冷え切っていく過程。(但し、最後は大きく異なる)
モナコ公国の小国であるが故の、周辺大国との駆け引きも(側近の誰が味方で誰が敵なのか分からなくなる部分も含めて)上手く描かれている。
グレースの衣装や、宮殿内の装飾の素晴らしさや、グレースの数少ない友人だったマリア・カラス(パズ・ベガ)の姿も美しい。
<フランスからの圧力に屈せず、見事なスピーチでモナコ国民と夫の心を再び掴み取ったグレース公妃の気概と聡明さに心打たれ、彼女を演じたニコール・キッドマンの女優魂にも敬服した作品>
<2014年10月19日 劇場にて鑑賞>
ニコールキッドマン美しい
妬まれて蹴落とされようとするのも理解できるくらい夢のような転身。も...
お伽噺のプリンセスが本当の公妃になるまで
1940~50年代のハリウッドを魅了しながらも人気絶頂時に引退、モナコ公妃となったグレース・ケリー。
まさに現代のお伽噺、プリンセス。不慮の事故死まで劇的であった。
今尚ヒッチコックなどの作品を見ても魅了される存在。
そんな彼女の半生をモナコ公妃となった初期の頃に焦点を絞り、伝説の美人大女優を当代きっての美人女優ニコール・キッドマンが演じる。
意欲作であったが…、残念ながら凡作だった。
公妃となって6年。未だ公妃としての生き方に馴染めず…。夫である大公との関係もぎくしゃく。
そんな時、ヒッチコックから新作映画への出演依頼が。復帰するか否か悩む。女優への未練。
その頃モナコは、フランスと武力衝突にもなりかねない国家間の問題。国家存続の危機。
意を決したグレースは…。
さすがにエピソードは盛り沢山。一つ一つだけでも映画に出来る。
そうなのだ。
公妃として、妻/母として、女優として、一人の女性として、エピソードを詰め込み過ぎて、お馴染みの分散の印象が…。
各エピソードもほとんど響いてこない。
夫婦愛はチープだし、政治面はちと小難しい。
ヒッチコック『マーニー』の舞台裏は興味深かったが…。
本作はモナコ王室から批判を浴びたという。
まあ、それも分かる気がする。
モナコ公妃となって苦悩する姿がほとんど。
大公がまるで妻を束縛する男のように描かれている。(無論、次第に関係は改善されるが)
苦悩は本当だろうが、身内からしたらたまったもんじゃない。
意を決してから国家の為に立ち上がる。
凜として、美しく、気高く。
クライマックスのパーティーでのスピーチは胸打たれた。
グレース・ケリー、そして演じたニコール・キッドマンのリアルの感情が溢れ出ていた。
どうしても気になった点が。
公妃としての立場に苦悩していた時、ある人物が公妃を“演じる”とアドバイス。
いいアドバイスのようにも思えるが、ここで演じてはダメだろう。
偽りになってしまう。
公妃を演じるのではなく、本当の公妃にならなくてはいけない。
そのクライマックスのスピーチからは演じるではなく、真に迫ったものを感じ取れたが、妃殿下になるとはそこまで苦悩が絶えないのか。
故ダイアナさんや皇太子妃雅子様はニュースで報じられた事あったが、いずれキャサリン妃や先日挙式が盛大に挙げられたメガン妃も…。
するとやはり本作は、本心に迫ったリアルか。
全64件中、1~20件目を表示