「グレースもニコールも美人。」グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札 勝手な評論家さんの映画レビュー(感想・評価)
グレースもニコールも美人。
1982年に交通事故で世を去った、伝説の女優にしてモナコ公妃グレース・ケリー。その彼女が、1962年フランスとの課税問題に端を発する国家存亡の危機に見せた一世一代の大演技を描いた作品。
ニコール・キッドマンすげぇ。冷静に考えてみると、グレース・ケリーとニコール・キッドマンの容姿は特に似ているとも思わないのですが、映画を見ていると、ニコール・キッドマンがグレース・ケリーに見えてきます。どちらも、絶世の美女と言うのは異論がないと思いますので、当然といえば当然ですかね。女性の年齢をとやかく言うのは憚られますが、語らずにはいられません。この1962年当時グレース・ケリーは32~33歳位ですが、現在のニコール・キッドマンは47歳!そういう意味では、ニコール・キッドマン、恐ろしいです(苦笑)。
この当時、フランスが何故モナコにこれ程の圧力を掛けられたのかと言うと、当時の政治状況を考えると納得です。当時のモナコは、外交・軍事についてはフランスの保護下にあって、実質的にはフランスの保護国的な位置づけだったんですよね。しかも大統領は、ド・ゴールですから・・・。
最後のシーンは、圧巻。グレースにあのようなスピーチを各国首脳の前でされてしまっては、さすがのド・ゴールも為す術なしということでしょうか。マクナマラから釘もさされましたしね。
グレース・ケリーはもちろんの事、グレースの夫であったレーニエ3世も既に世を去っています。現在は、グレースとレーニエ3世の息子アルベール2世がモナコ大公ですが、アルベール2世自身は、この映画が気に入って無いと言う噂も漏れ聞こえてきます。理由は、レーニエ3世を冷たい人物として描いているからだとか・・・。アルベール2世の実際の思う所はどうだか判りませんが、確かにレーニエ3世は、この映画で見ると、イマイチの人物に見えてしまいますね。
中々、面白い作品でした。