「花の香りがわからなければ、入ってはいけない。」ダイアナ shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
花の香りがわからなければ、入ってはいけない。
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映画「ダイアナ」(オリバー・ヒルシュビーゲル監督)から。
今までにも多くの人がさまざまな角度から、
ダイアナ元英皇太子妃を描き、作品にしているが、
意外と「愛」の部分は少ない気がしていたので、
今回の作品は、また違った「ダイアナ」を知った。
選んだのは、心臓外科医ハスナット・カーンの台詞。
「愛は、庭園だ。」と言い切り、その後こう続けた。
「花の香りがわからなければ、入ってはいけない」
13世紀のペルシャの詩人・ルーミーの言葉らしい。
またラストでもこの「ルーミーの詩」が登場し、
「善悪を越えた世界に庭園がある。そこで会おう」と
花束に添えられたメッセージが、印象的だ。
どんなに素晴らしく手入れされた庭園でも、
その香りを楽しむことが出来ければ、意味がない。
いや(愛の)香りを理解しない人が足を踏み入れると、
大変なことになってしまう、そんな例えなのかもしれない。
そしてまた「愛」とは「善悪を越えた世界」であり、
「好き・嫌い」と言った単純な感情ではないことを、
ルーミーは後世の私たちに伝えたかったのだろうか。
「愛とは、崇高なものだ」と理解したうえで、
のめり込んでいくもの・・う~ん、なるほどなぁ。
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