「ナオミ・ワッツの魅力」ダイアナ myaa1969さんの映画レビュー(感想・評価)
ナオミ・ワッツの魅力
ハリウッドの大女優ナオミ・ワッツをも明らかに凌ぐ誰もが認める史上最高の美人薄命のヒト。どうしても比較してしまう物語の入口では拒否感あったもののそこは45歳になった円熟女優、次第に違和感が消え、プリンセスダイアナが重なっていくのはさすが。
でも観終わった時、えも言わぬ複雑な違和感を感じた。女性・ダイアナの物語を描くに事実関係から類推しても『ピュアな純愛』はちょっとというか、かなり無理がある。『世界が知らない真実のダイアナ』???
彼女が残したものはディズニーキャラクターから飛び出したような夢のようなプリンセス像への世界の憧れ、その奔放な女性像に愛息子ウィリアム王子とキャサリン妃のドラマの礎となる開かれた王室を世論とともに築いたこと、地雷除去運動をはじめとする数々の国際慈善活動などの素晴らしい功績。
与え続ける人間愛への孤独を紛らわせるトレードオフ?の自分へのexcuseとして求め続ける異性愛とのコントラスト、光と影を描いたほうがドラマティックなのではと感じた。
敬虔なキリシタンの人々は今は亡きLegend Princessに『受胎告知』に象徴される聖母マリア様のイメージを語り継いでいきたいのか。
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