「ヘタウマな生き方」上京ものがたり 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
ヘタウマな生き方
深津絵里主演「女の子ものがたり」同様、西原理恵子の自伝的コミックの映画化。
「女の子ものがたり」はスランプに陥った主人公が少女時代を回想するものだったが、こちらは上京してきて漫画家としてデビューするまでの前日譚。
これはこれで一本の映画としてすんなり見れるものになっている。
話的には普遍的な青春モノ、サクセス・ストーリー。
上京してきて美大通いながらバイトするも生活苦、キャバクラでバイト…は、女の子あるある?
意気揚々と上京するも現実に直面、挫折、再び夢に向かって…。
こういう題材でリアル青春を見てると胸がチクチク痛い時もある。
自分が特別じゃないと知った時の空虚。
本作はほっこりとした作風。
西原女史の実際はもっと厳しいものだったろうが、本作はほっこりした中にも厳しさを描く。そういうのって結構響く。
酸いも甘いもあって。
好きな作風だ。
笑って怒って泣いて…北乃きいの魅力満載。
朝いつも見てるけど、本来の本業の顔を再認識させられる。
池松壮亮はどうしてこうもヒモ男が合うんだろう。
時には応援、時には叱咤してくれる周り。中でも、先輩キャバ嬢の瀬戸朝香のカッコよさに惚れ惚れ。
美大でもビリ、バイトでもビリ。
絵はお下手。
おまけに挫折中。
でも、転んでもただじゃ起きない。
ヘタでもウマい生き方がある。
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