「書いた本人もこんなに人気になるとは思わなかっただろうな…」機動戦士ガンダムUC episode7「虹の彼方に」 アイダホさんの映画レビュー(感想・評価)
書いた本人もこんなに人気になるとは思わなかっただろうな…
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とにかく作画・BGM・演出が高水準
ユニコーンが「変身」する演出はBGMも相まって今見ても鳥肌が立つ
半ば暴走に近い赤く光るデストロイモードの姿から、翡翠色に変化していく演出は物語上の意味も含めてとても印象に残る
ビームマグナムのSEもいいんだなこれが。あの特徴的な響きと掠めただけで撃破する威力にはロマンがある
覚醒したユニコーンがコロニーレーザーを防ぐシーンは、正直なとこ「そんなのアリかよ」と思わなくもないけど、それでも燃える演出だった。カッコよさがすべてを納得させるパワーがある
vsネオジオングとのユニコーンとバンシィが並び立つ所もいい。本当に映える画面作りが上手いと思う
ただマリーダさんが死んだのが悲しい過ぎる。バナージと一緒にアイスを食べにいってほしかったよ…
物語的には、現実vs理想という構図が見えてくる
フル・フロンタルの主張には現実的な説得力があるし、「正しく」聞こえることもある。
でも、それでもリディのセリフが響く
「知っておいて損はない。俺たちは祝福されて生まれてきたんだってことを」
この言葉にはロマンがある。そしてそれを支えるのがバナージの歩んできた道のりだと思う。連邦にもネオジオンに翻弄されながらも、対話を重ね、関わり合い、それでも歩んできたバナージたちの言う「可能性」には、理想論だと切って捨てられない重みがある
宇宙世紀という時代は進み、やがてこの戦いも風化し、歴史の一部となっていく。それでも、この戦いは無駄ではなかった、そう思わせてくれるだけの力が、この作品には確かにあった
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