「クソつまらない映画だが、エンディングの切れ味は素晴らしい。」ラスト・エクソシズム2 悪魔の寵愛 たなかなかなかさんの映画レビュー(感想・評価)
クソつまらない映画だが、エンディングの切れ味は素晴らしい。
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モキュメンタリー形式で作成されたホラー映画『ラスト・エクソシズム』の続編。
前作の主人公ネルに忍び寄る、悪魔の恐怖を描く。
原案/脚本を手掛けたのは、後のオスカー監督デイミアン・チャゼル。
前作はモキュメンタリーとして作成されていたが、本作はごく一般的な三人称視点での映画。
はっきり言って全く面白くない。89分の上映時間のうち、最初の1時間は特に事件も起こらず、ネルの日常を見させられる。
悪魔が来るか!と思ったら来ない。今度こそ来るか!?と思ったらやっぱり来ない。これの繰り返し。何やこれ一体?
前作の映像がYouTubeにアップされているという展開は現代らしいフレッシュさを感じたが、それを作品に活かすことが出来ていなかったのが残念。
終盤の悪魔払いも見せ方が全く面白くない。前作も大して褒められた作品ではないが、それでも悪魔払いの描写はなかなかに迫力があったのだが本作はダメダメ。
この作品は大外れだな…と思っていましたが、ロックな音楽に合わせて繰り広げられる、クライマックスでの世紀末的展開は素晴らしい。
やはりデイミアン・チャゼルが関わる作品は、どれもクライマックスの切れ味が素晴らしいということを再確認することができました。
エンディングが良かったので、評価を少し高くしましたが、映画自体は全く面白くないです。
思い切って、覚醒したネルとエクソシストとの闘いを描くアクション映画にしていたらもっと面白くなったかもね。
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