「【”だって、男ってそういうもんでしょ。”と両親を地震で失った少女は諦観した表情で言った。今作は湿性極まる不快なる映画であるが、二階堂ふみさんの“禁断の愛”の演技が支える作品である。】」私の男 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”だって、男ってそういうもんでしょ。”と両親を地震で失った少女は諦観した表情で言った。今作は湿性極まる不快なる映画であるが、二階堂ふみさんの“禁断の愛”の演技が支える作品である。】
■10歳で北海道南西地震により、孤児となった少女・花(二階堂ふみ)は、遠縁の男・淳悟(浅野忠信)に引き取られる。
共に孤独を抱える二人は北海道・紋別の田舎町で寄り添うように生きていたが、6年後、オホーツク海の流氷の上で殺人事件が発生。
それを機に花と淳悟は逃げるように町を出て、東京へと向かう。
◆感想<Caution!やや、内容に触れています。>
・ハッキリ言って、観ていて心躍る作品ではない。親族を震災で全て失った少女花の世を諦観したような言動、行動や、血の繋がっている淳悟との関係性は、不快である。
■作品構成も、原作と比較する積りはないが、分かりやすくない。
それは、長じた花が結婚する相手の男(三浦貴大)と、淳悟がレストランで唐突に顔合わせするシーンや、親が専務のボンボンである男(高良健吾)と会うシーン等、脈絡がない。
だが、私が、今作に3.5を付ける理由は只一つ。
それは、今作での、若き二階堂ふみさんの渾身の演技があるからである。
<浅野忠信演じる遠縁の男・タクシー運転手の淳悟のダラシナイ生活を送る汚い部屋で、共に過ごす花の姿。
観ていると、共依存とも思われる二人の姿が、妙に記憶に残る作品ではある。>
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talismanさんのコメント
2023年12月21日
NOBUさんがこの映画ご覧になって嬉しいです。私は原作を読んでからか後で読んだで映画を見たか忘れました。原作も映画も私は両方とも好きです。とにかく二階堂ふみ!