「こういうホラーもあり」ダークスカイズ MASERATIさんの映画レビュー(感想・評価)
こういうホラーもあり
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ホラー祭りだった2013年…。大ヒット作、「死霊館」の公開などでホラーファンは大喜びだったはず。それに比べると本作の話題性は薄く、陰に隠れてしまった感は拭えない。しかし個人的には思わぬ掘り出し物の一作だった。結論から言うとホラーというよりSFホラー。「ある物」に狙われた一家が体験する恐怖を描いているため本格的なホラーであることには間違いないのだが、その「ある物」の正体はグレイ。要するに、異星人との接近遭遇だ。日本人には馴染みがないかもしれないが、アメリカなどではちょくちょく耳にするものらしい。
個人的にエイリアンとの遭遇をがっつりのホラーにしたところがまず好感触。初めからエイリアンとは明かさずに中盤でようやくはっきりと分かるのだが、それが分かると家の中の不思議な現象が明らかに霊的なものとは違うことに合点がいく。どっちも嫌だが流石エイリアン。霊ならば考えつかないような面倒くさい悪戯をしてくれる。正体が分かってしまえばそれまでだが、家族がおかしな行動をとるなど不可解すぎるシーンが本当に不気味だった。物語の構成も悪くないと思う。切ないラストもなかなか雰囲気が良い。
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