「「桐島」の対極にある現代若者群像」恋の渦 CRAFT BOXさんの映画レビュー(感想・評価)
「桐島」の対極にある現代若者群像
二十代前半と思われる若者9人の人間関係をリアル感たっぷりに描いた作品。
9人はいわゆる「DQN」「ヤンキー」「ギャル系」「ビッチ」などと呼ばれる若者たちだが、まぁ呆れるほどストレートな馬鹿でダメな奴ら。とはいえ、誰もが多少なりとも持っている(あるいは理解できる)若者らしい仕草を、それぞれのキャラクター達が男女それぞれの役割としてきっちり振り分けられている。
冷静に考えると、笑えるようで笑えない。「こいつら馬鹿ばっかり」と切り捨てられるようで切り捨てられない。
そんな若者の「いま」が描かれている。
高校生とは年代が多少違うし、その行動規範もかなり違うが、『桐島、部活やめるってよ』とはまた別の、現代の若い男女のリアルさを描いているという意味では、対極にあるような若者群像劇と言えると思う。
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