「ベタなニコラス・ラブストーリーにサスペンスを加味、そしてまさかのファンタジー!?」セイフ ヘイヴン 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
ベタなニコラス・ラブストーリーにサスペンスを加味、そしてまさかのファンタジー!?
お馴染みニコラス・スパークス・ラブストーリー。
映画化相次ぐすっかり人気作家の印象だけど、正直作品は凡作だったり未公開だったり微妙なもの多いが、本作は案外悪くなかった。
雨の夜、何かから逃げるようにバスに乗る一人の女。
のどかな港町に辿り着く。
職を得、住み始める。
妻を亡くした二人の子持ちの男と出会い、恋に落ちるが…。
別にネタバレではないが、冒頭のシーンでヒロインが何かしらの事件に巻き込まれた事は分かる。
過去を捨て、新たな地で見つけた本当の恋。
相手の男にとってももう一度の恋。
過去を背負う男女のラブストーリー…だけだったら飽きていたところを、サスペンス要素とびっくりのオチで箔が付いた。
女を執拗に追う刑事。
たった一人で地道に調査を続け、職務を全うしようとする姿に天晴れ!…とでも言おうと思っていたら、
許可ナシに全国にヒロインの手配書を送り、勤務中に飲酒。
ある手掛かりを見付け、遂にヒロインの居場所を特定する。
実はこの刑事は…!
全て終わってラスト。
ヒロインに男の亡き妻から手紙が。そこに同封されていた写真には…!
まさかのファンタジー!
そうか、この映画は、ヒロインが新たな幸せに出会うまでだけじゃなく、男がまた愛する女性と出会うまででもあったのか、と。
確かにチープなメロドラマではある。
刑事が作った手配書の写真とヒロインの変えた髪型が偶然にも一致、正当防衛ではあるにせよヒロインには全くお咎めナシなどはちょっと不可解。
でも思ってたより良かったし、ジュリアン・ハフの魅力に免じて。
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