「首痛めそうこの世界」アップサイドダウン 重力の恋人 ゼリグさんの映画レビュー(感想・評価)
首痛めそうこの世界
SFとラブストーリー、異なるジャンルが組み合わさっているという、自分としては大好物の作品でした。
映像美は素晴らしい。若干「いやそれ君死ぬって」みたいな違和感を覚えるシーンもありましたが、あの上下に大地がある世界は幻想的で美しかったです。
ラブストーリーが安っぽいという感想が多いようですが、普通の恋愛映画を普段あまり観ない自分は特に気になりませんでした。
まあ身分違いの恋なんてのは「タイタニック」諸々で使い古されてるってのはわかりますけどね。
映像の面白さだけでも観る価値はあると思います。全編に渡って上下の人達が逆さまで会話してますが、あのシーン、片方を逆さ吊りで撮影するにしても役者の苦労は半端ないでしょうし、後から上下別に撮った映像を合成するにしても相当の手間がかかると思います。
それが1シーンだけならまだしも、ほぼ全編ですからね。最新技術である程度は簡単に作れるようになっていたとしても、完成までかなり時間を要したんじゃないでしょうか。
あの会社、上の世界にいる上司から急に怒鳴られたりしたら、驚いて見上げた勢いで首やっちゃいそうですね。そういう描写とかあったら多分笑ってました。
あの世界は「もしも地球がこんな世界だったら」なのか、地球とは別の遠い似た惑星の話なのかが気になりました。まあどっちでもいいんでしょうけど。
映像に期待するなら観てもいいんじゃないでしょうか。
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