攻殻機動隊ARISE border:1 Ghost Painのレビュー・感想・評価
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今までの攻殻とは違う作品と思った方がいい
攻殻機動隊の新作。
押井守監督の「Ghost in the shell」「イノセンス」、神山健治監督の「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」「攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG」「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society」を経て、4つ目の攻殻機動隊のストーリーということになる。
監督は黄瀬和哉氏。作品は観たこと無い。
私は、神山監督の練りに練ったストーリーを展開してくれるSACシリーズが大好きなので、今回の作品はちょっと違和感があった。何で神山さんが続編作ってくれないんだろう?って。続編作るという噂も一時期聞かれたけど、結局、神山さんは石ノ森章太郎氏の「サーボーグ009」の新作を制作することを選び、昨年劇場公開された。で、この「009 RE:CYBORG」は大変素晴らしい作品だった。さすがと言うべきクオリティ。
ただ、「009 RE:CYBORG」観たとき、神山さんは攻殻機動隊を卒業したんだな、と何となく感じた。
同じテーマの映画を攻殻機動隊でもやろうと思ったら出来ただろう。しかし、違う設定で作品が作りたかった、自分自身進化したかったんだろうな、と。
そういう意味で、多少違和感はあったけど、観始めると今回の新作はわりとすんなり受け入れられた。
今回の攻殻機動隊は、声優陣も総入れ替え。
過去の攻殻機動隊とはかなりイメージが変わっている。
劇場入ったときに渡されたパンフの中に、黄瀬監督が原作者の士郎正宗氏から設定やプロット渡され、士郎さんの意図として今までとは全く違う攻殻機動隊がやりたかったんだ、という一文が書いてあった。それで納得。これは今までの攻殻とは全く違う時間軸の作品なんだ。形としては公安9課編成前なので、過去ではあるが、草薙の生い立ちやバトーとの初めての出会いなどは、SACシリーズと重なることは無い。
今までの攻殻の中で、一番原作に近いイメージの作品という印象。
ストーリーは割と複雑でよく練られている。しかも4部作。時間は1部60分ほど。
私は最初一話完結なのかと思っていたのだけど。。どうやら、DVDも7月末にすぐ発売されるみたい。
本来オリジナルDVDで発売する作品を映画館で先行公開している、という形のようだ。
どおりで、映画チケットが一律1,200円だったわけだ。。
で、 細かい設定も今までの攻殻とは違っている。
今回、草薙達サイボーグは、人ではなく「武器」として完全に「モノ」扱いされる存在らしい。今までは、自我について悩むことはあっても人権はあったように思う。一歩踏み込んだ設定に敢えてしたというわけか。。この辺りの設定は次回作の伏線とかにもなってるのかな?
9課(草薙のチーム)編成前なので、バトーはレンジャー(もう辞めてる?)、トグサは刑事、パズは陸軍と所属も違う。イシカワやサイトー、ボーマはまだ登場もしていない。この7人がどう出会ってチームになっていくのか、これがこの新作のメインストーリー。
横軸としては、今回の「Ghost Pain」で草薙が感染したウィルス「ファイア・スターター」が軸となってストーリーが展開されるみたい。サスペンス性を盛り込みたい、とパンフに書かれていたので、サスペンス好きな自分としては嬉しい設定。どういう展開になるかは次回までのお楽しみ。
全体的にクオリティも高く、時間も1時間とちょうど良い。
コーネリアスの音楽も結構イメージ合ってたし。
これは次回作が今から楽しみ!!
次回作「攻殻機動隊ARISE border:2 Ghost Whispers」は、今年「2013年11月30日」劇場公開予定。
新しい攻殻も楽しめそうだ!!
イマイチ…
攻殻機動隊のキャラが出ているにも関わらず、攻殻機動隊っぽさに欠ける。なんだろう、この物足りなさは? 例えるなら、「美味しそうに見える味噌汁なのに、だしの素が入っていなかったカンジ」だろうか…
ま、色々言いたい事はありますが、良かったポイントを1つ。
ロジコマがカワイイ!!
声優の沢城みゆきさんのチカラなのだろうか、ロジコマの喋りと動きがやけにカワイイ。メカ萌えしてしまいました(*´д`*)
この段階だと、何とも言えん…。
単体映画としての面白味がなかなか見つけられないし、そもそも絵柄の段階でかなり抵抗が大きすぎる。話自体も取り立てて印象に残ってないし、脚本の冲方丁さんの参戦が今回はあまり生かされてる気がしない。ただ『蒼穹のファフナー』が後半になって、グイグイ物語で魅せてきたことも考えると、まだ判断しがたいところ。
好き嫌いがパックリ分かれる作品。
公安9課の設立、馴染みのメンバーの合流、そして陸軍機密部隊「501機関」にも焦点をあてた本作。
従来シリーズとの大きな相違点は二つ。
①登場人物の手際が悪い
②声優が一新
この二点に乗れるか否かで本シリーズを楽しめるかが変わってくると思います。
まず①。
「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」が西暦2029年。
「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」が西暦2030年。
そして、本シリーズが西暦2027年。
「攻殻機動隊 SAC」の3年前とは思えない程に手際が悪い。
別のパラレルワールドとして認識すべきなのは理解してますが、それにしても違和感が大きい。
特に主人公である草薙素子のワタワタ感。
これを可愛いと観るか、鈍臭いと観るかで印象が変わってくると思います。
そして②。
声優が一新されておりお馴染みの9課メンバーが違う人のよう。
①と合わせて「こんなの攻殻じゃないやい!!」と違和感を覚える可能性が高いです。
おそらく従来シリーズとは別物として観るのが正しい姿だと思います。
別物なのですが、攻殻の世界の基礎知識を入れておく必要がある点が非常にややこしい。
若干、チグハグ感がある作品と言えそうです。
全4作の1作目。
本作を観ないと今後の作品は楽しめない。
ということもあるので今後の跳ね方に期待して観て損は無いと思います。
作画の好みは分かれますが絵は綺麗だし。何より坂本真綾が主役だし。
オススメです。
まったく受け付けない
原作が好きでこの作品のアニメ化を見てきた人にとって、原作のテーストがない作品を見るのは悲しい。原作で言いたかったことを表現したいのでアニメが続いて作られていくのではないのか?ただの説明的、空白期間を埋めるためだけの作品だとしたら、おもしろくないのは当然だ。
やはり神山さん、押井さんには届かない作品
攻殻機動隊、多くのファンがいる中での発表。
アニメ版、映画版と比較するのは仕方ないことだし、
その覚悟の上で作っていると思うからその視点で評価をしたいです。
押井さんは、作品を哲学的・学問的に扱うことによって、
「視聴者の理解したい欲求」を、
神山さんは、キャラクターを個性的にすることによって、
「物語を通してキャラクターを感じたい欲求」を
表現され、今でもコアなファンを生み出し続けています。
ariseは、作画の面ではこれまでの作品の上を行くが、
コアなファンの欲求は大きく裏切った形になりました。
押井色の学問的な臭いは全くせず、アニメ板に近い台本。
ただし、キャラクターに個性はなく、
妙に動きを機械化させようとした作画のせいもあり、
全ての人物が没個性的です。
物語も攻殻機動隊である必要性が全くない。
戦闘ありの探偵モノアニメです。
監督は何がしたかったのか。
これまでの作品への系譜なら大歓迎。
全く新しい挑戦でも歓迎です。
ただ、表面的に「攻殻機動隊」というブランドを
カッコつけて作ってみたかっただけならファンは怒るでしょう。
ファンが求めているのは表面的に「素子」が出ている攻殻機動隊ではなく、
「心を動かされる何か」を攻殻機動隊に求めているのを踏まえ、
二期を制作していただきたいと思います。
オリジナル?から比して・・別物と言う解釈で良いのでは???
四作作るらしいので・・
全て観終わってのレビューが正しいだろうけど・・
一言述べとこう・・。
攻殻~のモノサシ?軸をどこに置くか?が実は微妙だ。
原作か?
一番最初の劇場版か?
OVAの笑う男・個別の11人・ソリッドステイト~三部作か?
何にしろ・・
ARISEは全くの別物・・て解釈が良かろう。
ダンガンロンパの声にドラえもんを見る・・
セルにアナゴさんを見る???
CVがはまり過ぎてると、それ故に以後は強烈な違和感を覚えないだろうか?
(ルパンは・・割とスムーズに移行したかな?と思う)
坂本真綾さんも沢城みゆきさんも大好きだけど・・(他の方もモチロン上手だけど)、作品の世界観が特殊なので・・やはり強烈な違和感は拭えない。
星☆評価は・・
VonD基準で(*^^)v
DVD買う度 ◎◎
モ1回見たい度 ◆◆
おすすめ度 *****(但し、ヲタク特性の高めな方・・)
デートで見る度 ◇
個人的には・・
シリーズいち美しいのが●イノセンスで・・
シリーズのモノサシたる秀作が●OVA①笑う男シリーズに思う。
(最終話のタチコマに泣いた!!!!!!!!!!)
本作含め・・
攻殻の世界観は圧巻過ぎますヽ(^o^)丿
拭えぬ違和感、次作に期待
私にとって押井ワールドの刷り込みが強烈なため、制作スタッフには大変失礼だとは思うが、この作品のキャラクターには(声も含めて)最後まで違和感を拭えなかった。
ただ作品としてはよくできており、1時間弱という短い中にうまくストーリーをはめ込み、公安9課の設立までをきちんと描いてくれたのは、さすがに冲方 丁というところ。
今回は4部作の初回、言わばプロローグに当たる部分。次回は11月に公開とのことだが、そこでどう新たな攻殻機動隊の世界を描いてくれるのか、各キャラの存在感をどう出してくれるのか、大変楽しみにしている。
理解度に難あり
とてもおもしろかったです。アニメは未視聴ですが、楽しめました。
じそうしきじらい……ああ自走式地雷か、とか
用語の面で少し頭のつながりが悪い点がありましたが、
アニメ視聴済みの方には問題ないと思います。
(私がアニメ見ずに観に行ったのが想定外なのでしょうし)
記憶がテーマ。
で、本当の真実とは、事実とは、なにか?ということを探し求め―――
ついに事実を見つける。
中盤で、衝撃の事実が明らかになるのですが、それをもとに劇中で起こったことを考えていくと何点か???となる場面があります……
本当にあの人物がいたのか、それともいないのか、という点が混乱しました。
あれでも養い親からのお金が入ったので……??
写真そのものが写っていなかったのだから……??
これからアニメ見ようと思います。
旧アニメは大人っぽい素子ですね。
劇場版ではだいぶ少女っぽくて、私は可愛くて好みなのですが、
このビジュアルチェンジは方向性が違いすぎて議論を呼んだことでしょう。
しかし、発想の転換。義体をまるまるとっかえた素子だと思えば違和感も克服できます。
劇場版素子かわいい系→(なんか重大な事故で義体総とっかえ)→旧アニメ素子大人美人
なのかも。
narutoっぽいキャラ!思い切ったイメチェン!
作品の世界観は、前作までと同様によくできてるなぁ、キャラクター造形を変えても前作世界との繋がりを感じられるのはさすがのIG!
キャラクターはナルトっぽい。しかもアニメの。この辺りは海外戦略をするに当たって人気のあるナルトに寄せてきたのかと邪推してしまう。被ってるアニメーターもいるし。
ストーリーはちゃんと攻殻機動隊のツボの電脳設定を生かしているのが良!前作との違いを出すのに必死だと思うのですが、そのチャレンジ精神は好きだし、攻殻ファンとしてはキチンと観ていきたいと思いました。
ただ、スクリーンで特別観ることはないかな。そういう演出はしてないだろうから、テレビでも十分に楽しめる作品だと思います。
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