「二転三転が素晴らしい。」サンブンノイチ mg599さんの映画レビュー(感想・評価)
二転三転が素晴らしい。
「ドロップ」は観たが、「漫才ギャング」は未見の、品川ヒロシ監督第3作である。
1本だけなら異業種のネームバリューだけで撮れる。1本目がそこそこ当たれば2本目も撮れるだろう。3本目となるともはや異業種云々とは言っていられない。
結果は、相当おもしろかった。
ストーリーが二転三転するおもしろさを久しぶりに味わった。演出の手腕もさることながら、脚本が素晴らしい。
木下半太の原作がどうなっているのか興味があるが、時間軸をさわりながらコンゲームのようなプロットを小気味よくさばいていく。
さらには速射砲のようなセリフの応酬。
こちらも観ていてのっていく感じのセリフのリズムであった。
複雑でありながらわかりやすい。
品川ヒロシには、バラエティはそこそこに、映画監督として邁進してほしい。
役者ではやっぱり窪塚洋介である。何をやらせても窪塚洋介だが、本作ははまっていた。アクションもいける。
見逃せない役者として帰ってきた。
さて、原作は「ゴブンノイチ」「ナナブンノイチ」と続編があるのだが、映画はどうだろうか。
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