「お次は茶も出してね。」テルマエ・ロマエII ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
お次は茶も出してね。
シリーズ二作目。
今作の成功は、よくぞやってくれた!という大胆な発想が、
未だに崩されていない創造プロモーションの面白さに見てとれる。
そもそもかなり前から流されていた予告でぶっ飛んだ。何これ!?
ターミネーターを捩ったことはすぐに分かるのだが、かなり面白い。
一体あのポスターとチラシはナンだ!愉快極まりないじゃないか。
世紀のSF(すごい風呂)超大作。と銘打っているだけあって今回は
ロケにもかなりの費用を使っている。ブルガリアに建設されたという
コロッセオなんて実物大だというじゃないか!一体何を考えている。
原作も愉快らしいが、映画ならではの演出や発想も多いらしい。
だいたい、ほぼ出ずっぱりで裸演技をこなすルシウス、阿部。
古代ローマ人もあっぱれ♪なその容姿に生真面目さ満載のギャグ。
彼が言えば言うほど笑えるギャップに、日本人でもウケてしまう。
そして日本のウォシュレットは更に進化していた…!
オートフレグランス機能だって…?知らなかった、そんな機能!!
学びの場になってるじゃないか。これぞ日本天晴文化推奨作品。
食文化に於いても今作には抜かりがない。
餃子にラーメンとくれば、次はカレーか?さぁどんどん出してくれ。
さて、物語は今回、ローマを二分する戦いの様子が描かれる。
ハドリアヌス帝(市村)が息子ケイオニウス(北村)を後継ぎに迎えると
いう決断の中、反逆者たちが暴動、そこへルシウスも巻き込まれる…
という、まぁ歴史めいたお話なのだが、そのケイオニウス役の北村が
今回かなりイイ男ぶりを発揮している。濃いうえにカマっぽい(失礼)
彼の体質を取り上げ、単純なストーリーに深みを持たせている(一応)
一発ギャグだけでは飽きてくるから色味を持たせようっていうことだ。
しかし観客は、ただひたすら阿部のギャグに浸っていたい…
前回のいかに加えて、今回は松島、白木、さらにあの浪越先生まで!
関取衆を加えれば、日本映画でも屈指の豪華共演が実現している。
近頃のガイジンさんは銭湯びいきで日本の湯に何回も訪れるそうだ。
こんな映画が公開されれば、そりゃますます日本の風呂施設が潤うこと
間違いなし。トイレは機能豊富だし、食べ物も酒も美味いからねぇ~。
ローマ人である?阿部ちゃんを宣伝に使った広告ポスターも多し!
国を挙げて日本の風呂文化を盛り上げていこうではないか!と総理に
提言してもらいたいほど。集団で銭湯券とかどう?(不謹慎でしたか)
(ヘイヘイホー♪の次はやっぱり、ババンババンバンバン♪がいいな)