劇場公開日 2014年4月26日

「登場人物ハマリすぎ!」テルマエ・ロマエII harukitaさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0登場人物ハマリすぎ!

2014年5月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

前作同様楽しい作品。

映画的というよりもお茶の間で見るバラエティー番組やコントの延長線上にあるような笑いだ。

前作の骨格を残しつつ海外ウケを意識したような本作は、外国人が興味を持ちそうな温泉や着物、力士などを盛り込んでラストには大きなものを作り上げる。

言ってみれば荒唐無稽で無茶な設定である話だが、テンポの良い展開と流れで観客を笑いの渦に巻き込んでいく。
伏線のように出てくるアイテムを使い捨てにしていくところは少し気になったが、作り手たちは深く考えさせないような知恵と工夫を張り巡らせる。
そしてこの映画の一番良いところは配役だと思う。
主人公の阿部寛、上戸彩はもちろんのこと、北村一輝が良かったし、曙や浪越徳次郎、あのお爺さん(名前が分からない)など登場人物がことごとくハマっていた。
そのキャラたちの笑いが観客を飽きさせることなく最後まで引っ張っていく。

鑑賞後、私の周りの人たちから「面白かった」という声が聞こえた。
観終わって何かを持ち帰れるような作品ではなく、劇場見切り型の
楽しい映画の本作はこれで大成功なんだと思う。

harukita