「置かれた場所で咲きなさい」武士の献立 りりまるさんの映画レビュー(感想・評価)
置かれた場所で咲きなさい
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ベストセラー本「置かれた場所で咲きなさい」
自分の運命を受け入れ、そこで一生懸命生きて花を咲かせなさいという意味ですが、まさにその言葉通りの人生を送る夫婦の話です。
400年も昔の話のはずなのに、重なるところや懸命に生きる姿に胸を打たれました。
剣の才能があるのに、家の都合でバカにされる包丁侍にならねばならない運命になってしまった男。
派手な心の葛藤は感じませんでしたが、不満を持ちつつ勤めている姿は、現代の男性も重なる所が多いと思います。
そんな夫を、料理の腕を見込まれて嫁に迎えられた妻が、夫を一人前にしていく姿は妻の見本だなと感心しました。
確かに、夫が案外素直でトントン進んでいるように見えますが、私はモチベーションをあげるのが上手な妻に見えました。
15日も歩いて江戸から金沢に来て、初対面の男と結婚する。
夫には本当に好きな人がいるけど、それに対する悲しみ辛さは誰にも打ち明けず、今の環境を受け入れて頑張って生きないといけなかった時代。とても出来そうにありません。
夫を一人前にして、夫が好きな人と一緒になるためな黙って身を引く姿も夫への強い愛情を感じました。
妻を探して歩きまわった夫が、お前が変えてくれた、俺に必要なのはお前だというセリフは感動し、夫婦は作り上げていくものなんだなと思いました。
料理の話なので、美味しそうな料理の数々に楽しくなりました。
イケメンだからか、高良健吾の包丁さばきもさまになっていて惚れ惚れでした!
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