劇場公開日 2014年5月17日

MAMAのレビュー・感想・評価

全42件中、41~42件目を表示

4.0“ママ”の愛は怖ろしく、深い!

2014年6月22日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

精神を病んだ投資仲介会社経営者ジェフリーは妻と共同経営者を殺害、幼い二人の娘ヴィクトリアとリリーを連れて逃走。森の奥の小屋に辿り着き、そこで娘たちに手をかけようとした時、何者かに殺される。5年後、小屋で姉妹が発見され、ジェフリーの弟ルーカスとその恋人アナベルが引き取るが、不可解な現象が相次ぐ。姉妹は“それ”を“ママ”と呼んでいた…。

2013年初めの全米公開時から見たいと思っていた作品。
日本では一体いつ公開されるのかなと思っていたら、リリース前に限定公開のみ。ほとんど未公開のようなもの。
しかし、ひっそりと姿を消すには惜しい秀作ホラー!

ジャンル的にはオカルトの部類に入る。
が、根底にあるのは愛と哀しみのドラマ。
製作総指揮はギレルモ・デル・トロ。
彼が携わったダークファンタジーは切ない余韻が残るものが多い。
本作はホラーではあるがそれに変わりなく、「パンズ・ラビリンス」や「永遠のこどもたち」が好きな方にはオススメしたい。

勿論、ホラーとしても見応えあり。
じわじわ煽り、時折姿を見せる“ママ”にゾクッとさせられる。
以前見た「死霊館」同様、非常に好きなタイプのホラーだ。

主演はジェシカ・チャスティン。
「ツリー・オブ・ライフ」「ヘルプ」「ゼロ・ダーク・サーティ」など役によって雰囲気が変わるカメレオン女優の彼女、ロングのブロンドもしくは赤毛の印象が強いが、ケバいパンク風の黒髪ボブもまた魅力的。
序盤こそは控え目の出番だが、序盤以降、アナベルとヴィクトリア&リリー姉妹のドラマが軸に。
子供が苦手だったアナベルが、不器用に少しずつ情愛を育んでいく姿はドラマの核でもある。冷えたリリーの手に息を吹きかけるシーンは温かい。
ヴィクトリアとリリーを演じる二人の女の子も達者な演技。

昔、真偽不明の狼に育てられた少女の話があったが、見ていたらそれを思い出した。
どんな存在であろうと、育て、愛情を注いでくれるのは、“ママ”。特に、幼い子にとっては。
“ママ”も、間に入ろうとする輩に激しい憎悪を抱く。
“ママ”の愛は深い。深いが、独り善がりの欲でもある。
狂気にも似た愛のある“ママ”と、温もりという愛がある“ママ”。
全てが丸く収まった訳ではないラストも秀逸だった。

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近大

3.5ママの動きが魅力的。

2014年5月24日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

短編はなかなかピンとがさだまってて面白かった〜。で、この長編も面白かった。
笑顔の子供たちも不気味だしママの哀しい過去もおどろおどろしさをアップさせています。
何と言っても瞬間移動のママの動きが絶妙にいい。マリオネットママは貞子とは違う恐ろしさがあるのでした。
それにしても、この出来でDVDスルーで劇場期間限定公開なんて…ホラー映画、寂しすぎます。

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peanuts