ブロークンシティのレビュー・感想・評価
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なんか締まりのないというか
うーん・・・
今年初の映画にしては、ちと締まりがないというか・・・
せめていいとこ言おうとすれば、探偵のアシスタントの子が良かったというか、気になったというか。そんな感じです。
切れのよい面白さ
NYC舞台のサスペンス映画。ラッセルクロウが演じるニューヨーク市長が元市警(マーク・ウォルバーグ)に妻の浮気調査を頼むのですが、これが実はとんでもない汚職事件の解明へと発展していき、なかなか面白い。久々に楽しめた映画でした。元市警は以前はめられて殺人をしてしまい、辞職をせざることになり私立探偵となります。この市長には弱みを握られしもべみたいな扱いをされるのですが、市長再選の時から始まりこの街の再建と歌った計画の汚職をつかみ、ついには市長逮捕に至らしめるのです。途中に色々な人間模様など出てきて味もあり、又ラッセルクロウがどろどろした腹黒い役をよく演じていて見ごたえありました。彼は市長のほか、妻(ゼダ・ジョーンズ)を疑う夫、そして元市警などに対する支配者と、色々な顔を見せます。そして元市警ビリーダガード役のマーク・ウォルバーグはいかにも単純ではめられそうな風貌、恋人にも裏切られてしまうのです。内容の通りにNYCの街がよくでてきてましたが、その街にマッチングしているストーリーです。
化かし合いの傑作!
コレは嬉しい掘り出しモノ!
切れ者の怖さを魅せるラッセル・クロウと、愚直ながらも身体を張って真実に迫る主人公を演じる、明らかに一皮剥けたウォルバーグがイイ!
何よりも脚本が秀逸!
最後まで息を付かせない化かし合いが◎
「リンカーン弁護士」好きなら是非!の好作品です。
古臭い
つまらなくはないのに、やけに既視感のある物語とキャラクター設定。ラッセル・クロウは好きな俳優だけど、この人は知的な配役がどうもしっくりこない。ホステラーのような腹芸タイプより、『L.A. コンフィデンシャル』のBud Whiteのような、一本気の男臭い役の時の方が好きだな。
探偵×政治=あなどれない面白さ!
B級に珍しく、原題そのまんまのカタカナ邦題です。ポスターやチラシでは元刑事とNY市長の全面対決!といった雰囲気ですが、実際は、権力者に立ち向かう一市民、という構図でした。
いつも通り、元刑事=マーク•ウォールバーグは、マズイなあと感じながらもトラブルにずぶりと足を踏み入れ、あれよあれよと窮地へ。対するNY市長=ラッセル•クロウは、絵に描いたような金と権力にまみれた悪徳政治家! とにかくワルい、憎たらしい。…とはいえ、所詮は市長どまり、という器の小ささまで滲み、こちらもぴったりなキャスティングでした。(個人的に、正義の味方ラッセルより、こういう小ずるい•せこいラッセルが好きです。)脇をかためる人々も、いずれも粒ぞろいでニヤリ。中でも、政治家を演じるバリー•ペッパーが新鮮でした。
探偵もの×政治もの。とくに後者の要素にスピード感があり、楽しめます。みるからに悪徳、なはずのラッセルが、テレビの公開討論会では、ぐいぐいと大衆を引きつけていくのは鮮やかな限り。他国の話、たかがフィクションなどと面白がってばかりはいられない、政治家にだまされてはいけないなあと痛感しました。
敵対する立場の者同士がふと心を通わせる列車のシーンや探偵と助手の小気味よいやり取りなど、おおっと思わせるものが細部にさりげなく散りばめられています。香港映画と相性がよさそうな味わい。ぜひリメイクしてほしいです。ジョニー•トゥ監督で、アンソニー•ウォン、ラム•シュー、フランシス•ンがどっかに出てくれたら言うことないです。あ、それからそれから、できれば…(以下、きりのない妄想…)
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