「再燃化計画・金賞。」リベンジ・マッチ ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
再燃化計画・金賞。
最近の老優映画には歯止めが効かなくなっている昨今、
いよいよこんなデス・マッチが到来!(爆)
こういうのを興収救済企画っていうんだよなんて思いつつ、
早くも待ち遠しさに歯止めが効かない。私的に大ファンの
ロッキーシリーズ!もちろんスタローン御大は出るとして、
レイジング・ブルとは。思えば彼がこの役で体重増・減毛を
行って以来、ハリウッドじゃそういうことするのが当たり前?
みたいになっちゃいましたね。デ・ニーロ師匠はストイックに
役柄に入っていく成りきりタイプだったから、あり得る行動。
因縁の二人(劇中で)の間に割って入るのがK・ベイシンガー。
いやすっかりオバサン化してるんだけど、相変わらずお綺麗。
何よ~せっかくだからエイドリアン出してやりゃーいいのに。
なんて思うところだけど、彼女を二人で取り合うなんてのは、
さすがにあり得ない話になりそうなので、まぁ仕方ないか…。
じゃあキム繋がりでM・ロークとか?やだ~ネコパンチ見たい。
さて…。
どう見ても工場主とバー店主の対決にしか見えないお二人。
繰り出す攻撃力はもちろん弱まってはいるものの、血気だけは
負けてたまるか!の応戦に次ぐ応戦で面白いことこの上ない。
うーんと肩の力を抜き、ボクシングは横にドーンと置いといて、
あー並んでるよ、絡んでるよ、この二人^^;と楽しみたいところ。
予想通りの展開に予想通りの結末と、何ひとつ新味はないけど
旧味だけはたっぷりある。あの名場面にあのセリフ、ギャグって
パロって楽しさもうテンコ盛り、大全開で魅せてくれます。
今作で素晴らしかったのがA・アーキン演じるあのエロジジイ、
ロッキーでいうと、ポーリーとミッキーを足して割ったような
素晴らしい役どころだった。あとあの子役の少年が言い放つ、
一言一言の名(迷)文句。さすがキッド(デ・ニーロ)の息子だわぁ。
笑って興奮していい気分、老優再燃化計画・ボクシング部門に
於いて(こんなのあればね)堂々の最高金賞が狙えそうな作品。
(中高年にとっての砦作品、彼らが元気なうちにいっぱい作ってね)