「竜巻はこわい。」イントゥ・ザ・ストーム mg599さんの映画レビュー(感想・評価)
竜巻はこわい。
久しぶりの感があるデザスタームービーである。かつて「ツイスター」(ヤン・デ・ボン監督)という映画があったが、いろいろな意味でそれをしのぐ映画になっている。
高校の卒業式を撮影しようとする高校生、竜巻を撮影しようと各地をまわっているクルー、YouTubeに投稿して一獲千金を狙う冒険野郎、とみんなカメラを持っている設定で、主観映像が多用されている。
この主観映像の効果はてきめんである。竜巻の目のなかからの撮影、屋根が吹き飛ぶ瞬間など見るべき映像がたくさんあった。
スペクタクルなシーンだけではなく、人間ドラマもしっかりしていた。
息子を救出に向かう父親の焦燥が画面に充満し、これも主観映像の効果である。
この父親を演じたのがリチャード・アーミテージ。「ホビット」とはまったく違う外観で、不器用な父親がはまっていた。
スティーブン・クォーレ監督の今後にも期待したい。
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