「確かにある愛へ続きました」ある愛へと続く旅 桔梗Fさんの映画レビュー(感想・評価)
確かにある愛へ続きました
ローマで平穏に暮らすジェンマ(ペネロペ)は、青春時代を過ごしたサラエボの旧友ゴイコの誘いを受け、一人息子ピエトロを連れて思い出の地へやって来た。
この街で夫ディエゴと出会い、赤ん坊を授かる夢を抱き、そして戦争が起こった…。
ジェンマは過去を訪ねる旅の最後に初めて…
普段、恋愛映画観てもレビューしないんですが、こちらは別格の衝撃映画でした( ;∀;)
「赤いアモーレ」の原作&監督&主演ペネロペ再びですね(^_^)
ストーリー自体は現在と過去を行ったり来たりする展開。
30代後半のペネロペが女子大生から50才近くまで一人で特に無理なく演じたのは衝撃。
相手役エミール・ハーシュもこないだ「キラー・スナイパー」というド変態カルト映画でへなちょこチンピラ役を演じてたのでギャップが(笑)
本作では素敵すぎる(;゜∇゜)
秘密を探る旅というと、妻の愛で「ナイロビの蜂」、母の秘密で「灼熱の魂」と設定が似ています。
3作に共通するのは「鬼重!!」です(苦笑)
本作は序盤1時間は主演二人の出会いからの恋愛ドラマ。
恋愛映画苦手な方にはしばらくきついかもですが、ペネロペのあられもない姿は必見♪
中盤から「代理母」「内戦」がキーワードに加わり、一気に重みを増します。
終盤、20分はまさかのどんでん返しに次ぐどんでん返し(゜ロ゜;
1つ目は読めましたが、その後は読めず、お口ぽかんです(;゜∇゜)
序盤からばら蒔かれてた伏線が一気に回収されます。
クローゼットが隠れ場所、バラの写真、陽気な夫の変容、夫はなぜ死んだのか!?などなど
衝撃の事実が「灼熱の魂」ほどではないですが、重すぎる!
音楽の使い方も良く、役者たちの名演、恋愛映画としても、戦争映画としても衝撃のラスト映画としても良作かと思います。
129分に全て詰め込むのは厳しかったかも(^^;
個人的にはペネロペが船上で踊り、エミールが写真で撮る場面がベストシーンでした( 〃▽〃)
ペネロペかわいすぎる(..)
最後まで観ると、邦題の深い意味に気づきますが、普通に英題の「Twice born」をうまく使ってもよかったかも(^^)
欧州(恋愛)映画なので一般受けしないでしょうが、数年に1度の名作かと思います(^o^)