「あの名作の続編なのだが」遥かなる勝利へ よしたださんの映画レビュー(感想・評価)
あの名作の続編なのだが
‘94「太陽に灼かれて」からの3部作の完結編。
「太陽に~」のあの素晴らしい映像はどこへ消えたのだろう。全編に漂っていたサスペンスも、今作には感じられない。同じ映画作家が撮ったのだろうか。
いくら名作を撮った人でも、その期待に応え続けることは不可能に近いのだろう。それと、あの時代と現代の映画製作をとりまく環境の違いも大きいのかも知れない。製作資金、フィルムからデジタルへの変化、政治思想やイデオロギーへの観客の反応、それらすべてが20年前とは大きく変わってしまっている。なかでも観客の変化が一番大きいのだろう。映画的な編集技法や隠喩表現を理解しない人々にも観てもらえるもの作らなければならないのだから、昔日の名作と同じやり方は選択できないのだろう。
地雷を踏んで父娘の別れなんてあっけなさすぎる。
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