「これが映画になるのは、アメリカだから。」バーニー みんなが愛した殺人者 勝手な評論家さんの映画レビュー(感想・評価)
これが映画になるのは、アメリカだから。
実話に基づいた映画。1996年にアメリカ・テキサス州のカーセージと言う小さな町で起きた殺人事件を下にしています。
ふざけているのか、真面目なのか、ちょっと分からない感じがしますが、本人たち(カーセージの住民)にとっては、真面目な話なんでしょうね。主人公のバーニーや、被害者のマージョリー、地方検事のダニーの他、主要登場人物は俳優が演じていますが、そこかしこに当のカーセージの住民たちのインタビューが挟まれます。真面目でなければ、あそこまでバーニーを擁護しないでしょうし、映画にも出ないでしょう。
陪審制で無ければ、れっきとした殺人犯を無罪にしようという話にもならないでしょう。それにしても、地方検事も、選挙があるのによくあそこまで突っ張れたものだと思います。裁判地変更までしてしまいましたからね。初犯で、評判の良い人物ならば、司法取引と言う線もあったのではないかと思いますが、正式な裁判にしてしまいましたからね。逆に、あそこまで話題になってしまったんで、地方検事も引くに引けなくなったのかもしれませんが。
ジャック・ブラックが軽妙に、人のよい葬儀ディレクター助手=バーニーを演じています。エンドロールの時に、バーニー本人の写真も出ているのですが、ジャック・ブラックと似ているといえば、少し似ているかも。それに、確かに、人のよさそうな感じでした。
一方マージョリーも、そのエンドロールの時に写真が出ているんですが、こちらはシャーリー・マクレーンとはちょっと違うかな。シャーリー・マクレーンの方が、憎らしかったです(苦笑)。
それにしても、話自体は、殺人事件という非常に悲しい話なのですが、それに至る過程と事件後の地元の騒動が普通にコメディに見えてしまうのは何故? いかにもアメリカな話だと思いました。