劇場公開日 2013年10月12日

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「辛抱、辛抱、お辛抱」おしん シュナイダーさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0辛抱、辛抱、お辛抱

2013年10月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

当時社会現象となるぐらいヒットした朝ドラ版のことは名前ぐらいしか知らずでしたので、何の先入観もなく見れたのが良かったのか、予想していた以上に楽しめましたし、予想以上に感動させられてしまいました。

どんなに貧しかろうが、どんな困難にぶつかろうが、必死に耐えて頑張ろうとするおしんの姿には思わず涙でしたね。
おしんを演じた濱田ここねちゃんが物凄く可愛かっただけに、余計に感情移入させられてしまいました。

名作のリメイクだけに、なかなかオールドファンには支持されない映画だとは思いますが、元ネタを知らない立場から見たら、普通に感動出来る映画だったと思いましたよ。

濱田ここね(おしん)・・・これでもかと思えるような困難にも負けず、ほっぺを真っ赤にしながら奮闘する姿には胸を打たれました!
ここねちゃんは、可愛らしさと逞しさを兼ね備えたなかなかの逸材ですね。
雪が降る中、本当に頑張りました。

上戸彩(おしんの母)・・・この時代の寒村の貧乏人にしてはあまりに綺麗過ぎたので、何かと批判も多いようですが、おしんを心から愛している様子は十分伝わってきましたし、演技そのものに関しても私は全然悪く無かったと思いましたよ。
むしろ美しい上戸彩だったからこそ、映画として作られた価値があったと言えるのではないでしょうか

稲垣吾郎(おしんの父)・・・寡黙な男を演じたこともあってか、正直それほど印象には残らなかったですが、とかくおしんには辛く当たりつつも心の中では物凄く心配しているような雰囲気は、まずまず醸し出せていたかなと。

岸本加世子(材木店の女中頭)・・・なかなかのいじめっぷり!
見ていて本当におしんが可哀想で可哀想で・・・でも、憎まれ役としては最高の演技でしたね。

泉ピン子(加賀屋の大奥様)・・・さすがの存在感!
人生経験からくる風格みたいなものに、終始圧倒されてしまいました。
女とはこう言うものだとおしんを諭す姿が物凄く印象深かったです。

小林綾子(加賀屋の若奥様)・・・初代おしんと言うことで、ドラマファンにとっては物凄く感慨深かったのではないでしょうか。
役柄的には、泉ピン子の陰に隠れてしまい、それほど印象には残らずでしたけど・・・。

井頭愛美(加賀屋のお嬢様)・・・おしんとは対照的な正統派美少女でしたね。
この美しさ、そしてやたらお高くとまった感じ、まさにこれぞお嬢様な感じでした。

満島真之介(俊作・脱走兵)・・・吉田栄作似なイケメンさん。満島ひかりの実弟なんですね。
おしんに読み書きを教える姿がとても印象的な優しい青年でした。
彼の末路には思わず涙・・・。

ガッツ石松(松造・俊作の親代わり)・・・予想以上にいい味出してました!
山に実際こんな人が住んでいても全く不思議ではないぐらい、リアル山人な感じでした。

自分のことはつゆほども考えず、家族の為だけに尽くす。
女性って、本当に強い生き物ですなぁ。

シュナイダー