かぞくモメはじめましたのレビュー・感想・評価
全7件を表示
子も孫も苦手なジジババ、ここに来たれ
「3世代同居」って、
煩わしくって、「個々の自立やら独立性やら放棄しているんじゃないか」と避けてしまいたくなる僕。
・・カッコつけてそんなこと言ってますが、歳をとってきた自分の世話でマジ精一杯の昨今。“他人”の世話にまで向ける余力がないことの、逃げ口上の言い訳でもあります。
長くずっと離れて暮らすと、自分の子でさえもこんなに遠くの存在になってしまって、もはや疎遠の極みですね。
実際、勤め人の我々にとっては、子供と会ったりするよりも職場の同僚との時間のほうが質実ともに大きな位置を占めているのだし、家を出ていった子供たちよりもニュースでお目にかかるプーチン大統領やトランプ大統領のほうが、僕にとってはもう身近で顔見知りな方々。
ましてや「孫」ともなれば、もうそれは別の世界の生物! ロケットに乗って、酸素ボンベも背負って会いにいかなければならないくらい。異星人とメッセージを交わすくらいの、訓練と覚悟が要るんです。
本作品は、よく出来たコメディ。
1週間の留守番=ベビーシッターを頼まれたジジとババが、慣れない孫との対面で緊張しまくって、あの手この手と挑戦はするのですが、ジジなんて途中で吐いてしまうほどのナーバス・パニックの1週間。
祖父役がビリー・クリスタル。祖母役があのベッド・ミドラー。
芸達者な祖父母が無理をして孫たちの前で張り切る様が、もうこれは他人事ではなくて、観ているこちらももう大笑いなのだ。
「写真の枚数はどちらが多いか」って、あちらのご両親との“張り合い”とかね。
小ネタが満載で声を出して笑いながらも、ふと我が子や孫を余裕で扱えない自分の器の小ささ、引き出しの少なさにはちょっと共感もし、しょんぼり感も覚えてしまいましたがね。
「明かりを消して、アリス」。
家をあけ気味だった父親が、
面と向かって言えなかった娘への愛を、このお父さんは毎回の放送の〆にマイクに託していたっけね・・。
肉親であっても、中途同居や中途面会が どれほど難しいことなのか、それを思わせてくれる泣き笑いの映画なのでした。
そしてこれは逆の立場から見てもそうなのです、
子の側からも、孫の側からも、祖父母や自分の親と暮らすってことが、これがちょっと難儀な事なんだよと教えてくれた映画。
孫来るも良し、孫帰るも良し。
祖父来るも良し、祖父帰るもまた良しです。
「アウェーであることの惨めさ」。
思い当たること満載。
セカンドチャンスの孫育てに頑張っておられるフォロアーの皆さん、お察しします。頑張って下さい。
(DVD吹き替え版で鑑賞)
ビリー・クリスタルの名調子
じじばばは見るべき? 楽しめますよ
オールド世代対今時ゆとり世代
突然クビになった野球実況者のアーティ。不仲の娘から三人の子供の子守を依頼され…。
日本劇場未公開コメディ。
冒頭、主人公が解雇される理由が“古い”から。これが話の肝にもなる。
オールド世代と今時ゆとり世代のギャップが笑いを呼ぶ。
次第に家族の絆を見つめ直す展開は予定調和だが、甘やかされて育ったゆとり世代へ辛口メッセージも。
子供の意見を尊重する育て方もいいが、やはり子供にはダメはダメと教えないと。
アウトや勝ち負けの無い野球の何処が面白いんだか。
典型的なアメリカン・コメディ。
最初はつまらなそうだったが、徐々に、最後はまずまず面白く見れた。
ビリー・クリスタルとベット・ミドラーがおじいちゃんおばあちゃんで、その娘がマリサ・トメイ。
あれ? そんなに年齢差あったっけ??
女友だちと楽しく観たい作品でした
疎遠だった娘から孫達の面倒を頼まれ、ノリノリのおばあちゃんとシブシブのおじいちゃんは…。
三世代の世代ギャップ・コメディ。おなじみのお話とは思うけど、いい感じにアップデイトされていて楽しかったです。
親になって親心を知り、孫を持って改めて子と向き合う。何度でも出会いたいテーマです。孫達が可愛いです。
ビリー・クリスタルのなめらかなしゃべりが好調。ベット・ミドラーと演じるシニア夫婦が明るくて良い、歌声も披露しています。
映画館で女友だちと楽しく観たい作品でした。
シネコンが話題になり始めた頃、スクリーンが増えるってことは、本作みたいな気さくで楽しい作品を鑑賞する機会が増えるかしらと期待していたけど、まあ、そうはならなかったね。
完璧な親はいない。
全7件を表示