「まさに『Scialla』」ブルーノのしあわせガイド 勝手な評論家さんの映画レビュー(感想・評価)
まさに『Scialla』
初イタリア映画のような気がします。
元教師で、現在はゴーストライターと家庭教師と言う経歴のブルーノ。ある生徒の母親から、自分の留守中息子ルカを預かって欲しいと言われる。そして、そのルカは、15年前にブルーノとの間に出来た子供だと言われる。
そんな感じで、ルカとブルーノの共同生活は始まるんですが、ルカは、遅刻は当たり前で、授業は途中で抜けだすと言う典型的な落ちこぼれ生徒。他方、ブルーノはブルーノで、これまたあまり見本になるような生活を行なっている訳ではないんですね。これが、中年イタリア男の現実なんでしょうか?
不良少年のルカは、不良少年に有りがちなトラブルに巻き込まれてしまうのですが、ここで威力を発揮したのは、ブルーノの経歴。そう言う状況になった時、何となく、そう言う落ちになりそうな気がしたんですが、予想通りの落ち。やっぱりね、先生は、いつまで経っても先生なんですよね(笑)。
原題の“Scialla”は、イタリアの若者のスラングで、“何とかなる”、“落ち着け”、“リラックス”、英語で言うと“take it easy”に近い意味らしいです。確かに、そう言う感じですね。特に映画の終盤、そう言う雰囲気を感じました。
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