ブルーノのしあわせガイド
劇場公開日 2013年4月13日
解説
年の離れた親子が親友として共同生活を送る姿を、ユーモアたっぷりに描いたハートフル・コメディドラマ。ローマで著名人のゴーストライターや家庭教師をしながら気ままな生活を送る中年男ブルーノは、ある日、教え子ルカの母親から、自分が留守にする半年の間、ルカを預かってほしいと頼まれる。しかも、ルカは15年前にブルーノとの間にできた子どもだという事実を告げられる。ブルーノはルカに父親であることを隠しながら、一つ屋根の下で暮らし始めるが……。
2011年製作/95分/G/イタリア
原題:Scialla!
配給:アルシネテラン
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2020年7月5日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
中年・初老を主人公としたハートウォーミング物語はたいてい
「{だれだれ}のしあわせ{なになに}」
という邦題になるのは仕方のないことでしょうか。
他の同様の邦題の洋画と混同してしまいそうです。
原題「Scialla!」とは、劇中のセリフやエンディングソングを聞く限りだと
どうやら若者言葉らしく、
感動でも挨拶でも悪態でもなんでも「Scialla」と言う類のものらしいです。
そんな今風の若者との同居をきっかけとして、
きままな独身を謳歌していた中年男が変わっていく話、
またその逆に若者も中年男をきっかけとして変わっていく話でした。
そして、映画らしくファンタジーに溢れていました。
ルカは落ちこぼれだけど学校で人気者、でも実は学力も潜在能力を秘めている、とか。
ルカといざこざを起こすギャングは実はブルーノと因縁があって、なんとか、とか。
ブルーノはしょぼくれ中年男と思いきや、ゴーストライティング依頼主のポルノ女優といい感じになりそうだとか。
登場人物に自己投影はできないですけど、
ファンタジーとして楽しめました。
ひとつ、心に留まったこと。
ルカの担任が
「今の親は子としっかり向き合う難しさから逃げるために、
友達のような関係を築くことでごまかしている」
云々のセリフには、
わたしの子に対する態度を振り返らせるに十分でした。
2015年7月7日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
面白かった。
イタリアだけじゃないと思うけど、若者には若者の悩みがあって、大人ぶっていても軌道修正してくれる大人が必要なのですよ。まさにこれぞ正しい親のありかた。
イタリアのポルノ女優って、なぜか不潔な感じがしないのは、悲しくてやがて明るい国民性なのかな。
もって生まれた造形美のなせる技なのだけど、ブルーノもけして美形ではないのだけど、ローマを背景にバイクを走らせる姿だけで、見いってしまうのですね。
古代ローマ人の物語や、ギリシャの物語が、学校の教材というのが、素敵。源氏物語や平家物語もいいのだけどね、あんまり身が入らなかったのは、LUCAと同じか。
2014年10月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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突然の“子ども”(自分の子どもかそうでないかにかかわらず)の出現によって人生を変えられたり、見直すことになる主人公を描く作品は珍しくなくて、ちょっと昔の作品ならヒュー・グラントの『アバウト・ア・ボーイ』やハリウッドでリメイクされた『マーサの幸せレシピ』、最近なら『人生、ブラボー!』、日本のTVドラマ『マルモのきもち』もこの系譜の作品だろう。
今作もその系譜に連なる作品だが、違うのは、主人公のブルーノが前述の作品の主人公に比べてかなり上の年代に属するということ。
気楽な独身のひとり暮らしの彼の生活が大きく変わることはないだろう。彼がこれまでの生き方を大きく変える訳ではないのだ。
確かに今までは補習塾の生徒のひとりとして接していたルカが自分の本当の息子だと分かったことは彼にとって予期せぬことだったにせよ、この事実で大きく影響を受けることになったのはルカの方だ。
教師としてならば、物分りのいい大人として無責任に接することが出来ても、父親となればそうはいかない。
もしも、ブルーノがルカに対してあくまで教師であったらなら、彼は道を踏み外ししていたかもしれない。
父親だからこそ、一歩踏み込んで介入したのだし、母親もブルーノが父親でなければルカを預けたりしなかっただろう。
ルカはブルーノの存在によって踏みとどまることが出来たのだ。
2014年5月31日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
諦めるのはまだ早い。
やさぐれてる場合じゃないよ。
もう一度チャレンジだ。
学ぶ時にはしっかり学べ。
そうすりゃ未来は開けて来る。
最後はなりたいものになろうじゃないか。
親父も応援してるぞ。
って感じかな。
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