劇場公開日 2013年4月13日

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「中年・初老を主人公としたハートウォーミング物語はたいてい 「{だれ...」ブルーノのしあわせガイド nopasanadaさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0中年・初老を主人公としたハートウォーミング物語はたいてい 「{だれ...

2020年7月5日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

中年・初老を主人公としたハートウォーミング物語はたいてい
「{だれだれ}のしあわせ{なになに}」
という邦題になるのは仕方のないことでしょうか。
他の同様の邦題の洋画と混同してしまいそうです。

原題「Scialla!」とは、劇中のセリフやエンディングソングを聞く限りだと
どうやら若者言葉らしく、
感動でも挨拶でも悪態でもなんでも「Scialla」と言う類のものらしいです。
そんな今風の若者との同居をきっかけとして、
きままな独身を謳歌していた中年男が変わっていく話、
またその逆に若者も中年男をきっかけとして変わっていく話でした。

そして、映画らしくファンタジーに溢れていました。
ルカは落ちこぼれだけど学校で人気者、でも実は学力も潜在能力を秘めている、とか。
ルカといざこざを起こすギャングは実はブルーノと因縁があって、なんとか、とか。
ブルーノはしょぼくれ中年男と思いきや、ゴーストライティング依頼主のポルノ女優といい感じになりそうだとか。
登場人物に自己投影はできないですけど、
ファンタジーとして楽しめました。

ひとつ、心に留まったこと。
ルカの担任が
「今の親は子としっかり向き合う難しさから逃げるために、
友達のような関係を築くことでごまかしている」
云々のセリフには、
わたしの子に対する態度を振り返らせるに十分でした。

nopasanada